北海道旅遊報告 三日目
今日は釧路に行きます。
別に釧路の街に関心があるわけではないのです。根室本線の景色を堪能したいのです。
ということで札幌発午前7時のスーパーおおぞら号の指定席に乗り込みます。
ところが勘で抑えた指定席は、なんと窓枠の近くの眺望の良くない席・・・。
ついていないなぁ・・・と思いながらコーヒーを買いにホームを歩いていると、
なんと自由席はガラガラではありませんか。私の分の指定席は浮いてしまうが・・・
座席を移動。石勝線で太陽光線が差し込まない進行方向左側の眺望の
良い座席をキープすることができました。
私が使っている割引切符のシーズンなので多少は混むかな、でもこの朝早い時間帯の
特急は平日の用務客用のスジだろうから、あまりお客さんはいないかなと想像しましたが、
その通りで、自由席も窓側の座席が一列ごとに埋まる程度でしたから乗車率25%ほど。
空いていたので、右へ左へよし景色が出てくるたびに座席を移動しておりました。
いい歳したおっさんが左右に座席をかわる光景というのが「痛い」ことは
重々承知しておりますが、好奇心には勝てません。
北海道の特急は雪氷からの防護を目的として窓の外に強化プラスチック?がはめ込まれていて、
車内からの景色の撮影は最悪・・・なので残念ながら写真はありません。
あります。
帯広で半分くらい降りるのかな?と思っていましたが、案外多くのお客さんが釧路まで行きました。
さて釧路には午前11時に到着。折り返しの列車が午後2時前の出発ですから2時間半程度時間が
あります。えっ?もっと遅い時間の「おおぞら」があるのになんで早く帰るのかって?
わかってないですねぇ。ただの移動ではないのです。車窓を楽しむのがメインですから、
暗くなってからではダメなのです。
で、釧路で訪ねたのは釧路市立博物館。うまい具合にこの日から企画展が始まりました。
その内容が「釧路・根室の簡易軌道」!!
展示は撮影禁止のものがほとんどでした。簡易軌道が描かれていた地形図などは何時間も
眺めていたいものでしたが残念。いただいた図録にはちゃんと掲載されていますが、
それをここで後悔するのはどうかと思い、控えます。ご興味のある方は釧路へ!!
昭和40年代にこれらの簡易軌道は廃止されますが、それまでは道路も舗装されて
いなかったため融雪期は道路はぬかるみ、自家用車も普及していなかったため、
この簡易軌道が生活の全て。なんとこの鉄道で牛乳の集荷もしていて、引込み線が
牛乳工場に入っていたものもあったというから驚きでした。
将来巨万の富を得たならば、自宅の庭にこれを再現したいと強く思わせるた簡易鉄道でした。
さてそろそろ駅に戻りましょう。バスに乗って釧路駅に戻りました。知り合いより
「釧路は活気ないよ」と言われていましたが、確かに・・・。という感じ。
北洋漁業という主産業が低迷してからはこうなのでしょうね。もはや地方都市の衰退
という言葉は東京23区以外のほぼ全ての地域に当てはまる言葉かと思いますが、
なんとも寂しいものです。これが釧路駅。ちょっと古い建物ですよね。
そうそう報告し忘れていました。
釧路。実は再訪したいと強く思ったのです。それがこれ。写真に線路が写っているのが
わかりますか?
上の写真は博物館の中から、下はその外から写したものをトリミングしてあります。
これ、マニアなら知ってる太平洋石炭販売輸送の線路です。噂には聞いていましたが、
線路を見るのは初めてです。ここの石炭輸送列車を是非撮りたいですねぇ。
早割で飛行機予約すれば安いって?・・・う~ん・・・。さてどうしようかな。