北海道旅遊報告 二日目

厳冬期の北海道に行ってみたかったのです。今年は珍しくわたしの住んでいる地域も
ここ一週間朝の気温がマイナスになっていますが、そんな寒さを体験してみたい。
道も歩道の雪に埋もれている街で、人々はどんな生活をしているのだろう?
純粋に知ってみたかったのです。今回スノーブーツを通販で買って万全の体制で臨みました。

今日はとうとう1日1本になってしまった札沼線の末端区間を目指します。
このお得な切符を使って乗りつぶすマニアが多いのでは?と予想し接続一本前の
列車に乗るため、6時過ぎの始発の地下鉄で札幌駅を目指しました。

おっかなびっくり雪の上を歩くわたしの横をマラソンランナーが走り抜けて行きました。
この極寒のなかを?しかも雪の上だよ?と目が点でありました。

石狩月形駅では23分停車し、交換待ちをします。途中北海道医療大までは結構乗って
いましたが、その後は閑散。厳しいようですがバスで十分ですね。
釧網線根室線のように沿線が風光明媚であれば、残す価値もあろうかと思いますが、
贔屓目に見ても厳しいなと感じました。
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新十津川まで乗っていたのはわたしを含めて5人。いずれも「お好きな」方々でしたね。
つまり地元の利用客はゼロ。そりゃそうですよね。1日1本なんですから。

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駅には車でやってきて、1日一本のこの列車を撮影する方たちも見られました。
ねっ1日1本なんですよ。本当に。

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そしてジュニア情報通り、この日も保育園児と保母さんがいて、わたしも
かわいらしいポストカードをいただきました。午前9時40分の始発兼最終列車を見送ると
園児たちは保母さんの引くソリで保育園に帰って行きました。子供をソリに乗せる
という考えは、暖地に住むわたしには全くなかった発想でしたので、とても新鮮でした。
なお、下の写真は顔が写っているのでサイズを小さくしました。

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この後新十津川役場からバスで滝川駅に移動しました。バス停のご婦人にバスはこれで
いいのですか?と念のため聞いたところ、「電車で来たなら役場に行くと到達証明書を
もらえるわよ」と言うのでもらってきました。今回はまったく新十津川町にお金を
落とせずにすみません。いつか来た時にはいっぱいお土産買ってご飯も食べていきますね。

滝川からは特急カムイで深川へ。いやはや電車は電車で実に快適ですね。
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この後旭川に出て、未乗の富良野線富良野、そして滝川というルートも考えましたが、
岩見沢室蘭本線との接続がギリギリなので、室蘭本線の良い座席を確保できない
と考えて、深川で降りて留萌を目指しました。二両編成ですが後ろは閉め切り扱い。
こういうの嫌い。ホロを繋げる必要があるとかいろいろな事情はわかりますが、
それは全部鉄道側の都合。しかもこの日は車内で映画の撮影まで行われていて、
さすがに立ち客は出ませんでしたが、二両目を開放してほしかったな、と思いました。

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画面左の頭がイケメン俳優氏で真ん中にカメラ。わたしここに座っていい?
と聞いたら問題ないとのことでした。一行は恵比島で降りましたが、その時車内にいた
女優さんもガラガラバックを引いてでで行きました。スタッフの言葉から台湾か香港の
映画かドラマかなぁという感じでした。

留萌線は羽幌線から乗り継いだ時に乗って以来かなぁ。だとすると30年ぶりです。
留萌で乗り換える時にやたらと長い跨線橋を渡った記憶が残っています。
画面右の広大な敷地は、きっと昔石炭列車で賑わっていたのでしょう。その線路をまたぐ
跨線橋だったら長かったのだな、と合点しました。
モバイルルーターをオンにして、iPad地理院地図を眺めながら乗るローカル線は
実に良いものです。なるほど、この峠を越えるためにここでカーブして勾配を緩和しているのか、
とかいろいろと面白いのですが、他の方にはあまりご理解いただけないでしょうね。

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深川からは特急で岩見沢に向かいましたが、なんとか座席にありついたという感じの混み具合。
通路側で景色が見られないものですから、お昼寝タイムといたしました。

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室蘭本線は実は未乗車。なのでのんびり苫小牧までの景色を楽しみました。
実は今回はじめて、「全線複線ではない」ということを知りました。
そして夕暮れ時の追分駅。夕日の感じがいいですよね。

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そして苫小牧。この反対側にはドンキホーテがあって活気があるのですが、海側のこちらは
駅ビルがすでにクローズ・・・。よくある地方の駅前といってしまえばそれまでですが、
地方から日本が劣化している気がしてなりません。胸を締め付けられる光景です。

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この後北斗で札幌まで帰りましたが、自由席の席に荷物を置いている馬鹿が結構多く
腹たちますね。もちろんわたしはそんなものには屈せず、よろしいですか?と声をかけて
座ります。もっとも新得や名寄から夜行に乗って一人でボックスを占領している人に
声をかけることに比べれば容易いことです。

翌日は釧路を往復してきました。その報告はまた後日。