大阪巡検

もう2週間ほど前の話になってしまいましたが、
大阪での研究大会は二日間開催され、二日目の午後には巡検が実施されました。
大阪は例えばミナミとか新今宮あたりとか、いわゆる有名どころは行ったことが
ありましたが、日銀のあるあたりとか、大阪市役所のあるあたりは行ったことがなく、
勉強になりました。

すごいな、と思ったのは企業家が、企業メセナに目覚めて
私財を投じてこのような公共施設を作っているということ。また、橋も住民が
お金を出し合って作ったものもあるとのことでした。東京もあるのでしょうが、
私は聞いたことがありません。「自治」という意識は大阪の方が高いのかもしれませんね。
これは中之島図書館のホールです。素敵な建物でしたが、今のきちんと現役で、ビジネスに
特化した資料収集等がなされていて、素晴らしいと感じました。

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これは中央公会堂です。これも私財を投じて作られましたが、投じた方は株で大失敗し
拳銃自殺したそうです・・・なんとも。

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このあたり、こんな感じで古い建物も残っています。地上げされる前の神保町、淡路町あたり
の商家がこんな感じでしたね。「ここらは空襲されなかったのですか?」と案内者に聞くと
「米軍は占領後のことを考えて、先の公会堂や図書館等の爆撃を避けた」と説明され
ましたが、そうなのでしょうか? Tonさん、これって本当の話なんですかね?

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この巡検で圧巻だったのは日本綿業倶楽部の見学でした。「東洋のマンチェスター」と呼ばれた
大阪は綿工業がかつて発達していました。そんな戦前に建てられた建物です。現在も会員制で
非会員が中に入ることができません。この建物は実に素晴らしいものでした。

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この写真を見せて「イギリスに行ってきたよ」と言っても信じてしまう人が多いのでは
ないでしょうか。下の部屋はサロンのようなところ。テーブルごとに灰皿があるって
光景が「無形文化財」かと思いました。私はスモーカーですが、今の時代に
これはないんじゃない?と思いました。

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この建物の全ての部屋、調度品が素晴らしいものでしたが、一番好きだったのがここ。
なんか昭和のデパートの食堂という雰囲気がしませんか?あたくしはこんな雰囲気
でしたら、グラタンとかオーダーしたくなりますね。

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これはなんだかわかりますか?

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ポストです。上層階で投函するとここに落ちてくるんです。ダストシューターは知ってますが、
郵便物シューターは初めて見ました。

さて、この後は500円で30分サッポロ黒ラベルの生ビールが飲み放題という夢のような
店に仲間と乗り込み、たらふくビールを飲んで参りました。

おまけの画像は大会会場まで行くのによく乗った京阪電車。これはラッシュ時が終わると
上に上がっていた椅子が降りてくるのです。おもしろいですよね。

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「この電車の色SMBCみたいだね」と言った人がいたのですが、すかさず賢者様は
「まぁ住友って大阪だからね」との反応。賢者様の近くで行動すると勉強になります。

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翌日は東京にまっすぐ帰らなかったのですが、その報告はまた後日。