やっぱ炭鉱大好き

大洋フェリーで快適に文字に到着。乗用車デッキは客室と同じフロアーなのは良いのですが、
階下のトレーラーが出ないと、我々が出られないため少しだけ待たされました。
船内で朝食を済ませているので、船を降りたら一気に高速で吉野ケ里遺跡へ。
弥生時代は農業が開始されたので、その収穫物を奪い合う争いが絶えなかったとは知って
いましたが、いやはやこのレベルですか。弥生の集落はまさに要塞って感じですね。
あっ現代でもゲーテッドコミュニティーって、ある種の要塞ですかな。

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集落の中央部にはこのような巨大な建物があり、最上部では巫女が神のお告げを・・・
というマネキンが置いてありました。予備校のミスズなんとか(笑)みたいでした。

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佐賀平野は広く、車で走っていると、ここは埼玉?茨城?という感じがしました。
もっともそれら地域より低平であるため水路がたくさんある点が違いますけど。
県庁所在地の佐賀はあまり興味がなかったので、こんなところに行ってみました。

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もちろんこの橋を通っていた鉄道はとっくの昔に廃止され、私もこの橋は撤去されているのだろう
と思っていましたが、なんと保存され、対岸の佐賀県とこちら側の福岡県の自治体が
協力してこの橋を軸に、ちょっとした道の駅っぽい施設を作ったりしているのは好感が持てました。

なお、この橋の中央部は稼働するのですが、なんと今も「動態保存」されているのです。
定期的に昇降するのはこの時やめていたのですが、「東京からこの橋を見に来ました」と
言ったところ(少し大げさですが)ちょっぴりあげてくれました。んなわけで
保存募金箱に一番高額なコインを投入させていただきました。

この後は柳川で船に乗りたかったのですが途中から雨が降り出して船は諦めました。
しかし柳川に行く途中、大川という街を通り、そこが家具の街だと知りました。
関東に住む者として「大川」という地名は、馴染みのないものなのですが、
もしかして西日本では著名な地名なのでしょうか?

さて柳川の街は雨でしたので、車の中から眺め、急遽雨でも大丈夫そうな大牟田の石炭の
博物館に行ってみました。どうせ在り来たりの博物館だろう?と高を括っていたのですが、
これがすごかった!! まずは私も初めて知ったこの機関車。坑道を走る機関車なのに
このデザイン。そしてこのカラーリングです。しかも私より若い!!

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とまぁ、これは鉄道マニアは誰でも喜ぶと思ったのですが、すごかったのはこれだけでは
ありません。一番すごかったのは、閉山直前に導入された、当時最新の採炭マシーン。
もはやガンダム的なスケールで、しかもこれ動いてくれるんです。すごい迫力ですよ!!

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屋根があるでしょ?つまりこれで落盤を防いでいるのです。坑道を確保し、採炭も同時に進める
という優れものなのです。ここまで機械化して合理化したのに、それでもオーストラリア炭との
価格競争に負けたというのは、実に悔しいですよね。

と、この博物館に来て、すっかり炭鉱熱が再発してしまったため、この後万田坑にも行って
みることにしました。ところがこんな雰囲気が好まれるのか、コスプレの撮影大会の
会場にもなっていて、炭鉱マニアの私としては怒!!って感じでしたが、まぁどんなきっかけでも
地域の歴史に関心を持ってもらうことはまぁよしとしようと自分を言い聞かせました。

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ここは立坑跡の入口(今入口はコンクリートで塞がれています)まで行けます。
私もそんなところまで行けるのは初めてで、大興奮でした。

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この立坑を下っていくエレベーターのワイヤーを巻き取っていたのがこの機械。
炭鉱マンたちの命を預かっているわけで、カゴの高さ、速度を示す計器や強力なブレーキなど
かあり、当時の安全管理の姿勢を垣間見ることができました。

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しかしまぁこれだけよく残してくれたなぁ。そして耐震補強までしてよくここまで入れて
くれたなぁと思いました。

なわけで大満足して熊本の宿に向かいました。しかし大牟田のあの機関車が現役だとか
知らず、今私の頭の中は大牟田の三井専用線の古い電気機関車でいっぱいです。