北海道 その2

そろそろ一月前になろうかという北海道旅行の報告の続きです。
この時は台風が通過したばかりで、激しく雨が降ったかと思うとスカッと晴れたりと
安定しない天気でした。今日は雨雲があまりかからないと予想し小樽に行きました。

小樽は古い建物もあり、なかなか良い街でした。そして九州もそうでしたが
半分くらいは東アジアからの観光客?という感じでした。だからかこのような
免税店も古い倉庫に入っていました。

空知などからの石炭の積み出し港としての機能がなくなってから一気に衰退したため
(アド街山田五郎氏が、これを「瞬間冷凍された」と言っていたが的確な表現ですよね)
古い建物がそのまま残っていていいですねぇ~、と楽しく散策していたら
トムラウシ温泉から電話が携帯に・・・「土砂崩れで宿までの一本道が通れません」
ありゃりゃ、楽しみにしていたのに・・・。ということで急遽札幌の宿を確保しました。

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小樽がいかに栄えていたが、それは日銀の支店があったことからもわかるというものです。
案内の人に「日銀に窓口があるとは意外です。どういう方がくるのですか?」
と聞いたところ「国庫に納入する方ですね。例えば交通違反反則金を納める場合とか」
なるほど、まぁ、ありえないですけれど「日銀キャッシュカード」は持ってみたいですね。

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小樽を昼過ぎに出て、余市のニッカの工場に向かいました。ウイスキーのポットスチルに
しめ縄が巻いてあるところに和洋折衷的な面白さがありますね。この加熱には未だに人力で
石炭をくべているそうです。スコップに石炭を乗せて持ってみましたが、いやはや重いですね。
これを揺れる機関車の上で、しかも水の管理や信号喚起も同時に行うなんて機関助手の
仕事がいかに過酷かよくわかりました。

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車で行ったのでウイスキーはアウト。その代わりニッカの前身である大日本果汁株式会社
の主力商品であったリンゴジュースを何杯もいただきました。いやぁこれは美味しかった。
アメリカ産の透明なリンゴジュースとは天と地の差がありました。

このあと余市の「にしん御殿」を見学に行きました。ただの古い建物だろ?と思っていた
のですが、これは実に良かったですね。この家が「マッサン」に出てくるセットのモデル
となったそうです。ニシン漁の親方衆は床、東北からの季節労働者は中二階で寝ていたそうです。
囲炉裏の周りの板の間は取り外しできるようになっており、そこに土足のまま腰掛けて
飯を食べていたそうです。ここ、なかなか良かったです。でも観光客は他に一組だけでした。
こんな素晴らしい建物・歴史なのにもっと関心を持って欲しいですね。

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札幌に帰る前に夕方の小樽を散策してみました。廃線となった貨物線が遊歩道として
残されていました。画面手前の道路との交差部を道路に合わせて線路の高さを低く
しました。なので、線路がありえないほど急角度で下がり、手前の部分は廃線なのに、
新しく線路を引いたため、バラストが新しいですよね。新しいから雑草も生えていません。
わざわざ廃線跡を新設するという面白いケースなのではないでしょうか。

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この跡は札樽自動車道で札幌に帰りました。途中の夜景が綺麗でしたね。