インクライン

さて黒四ダムから秘密のトンネル、あっ黒部トンネルというのですね。
それを通って来たバスは、黒四発電所の上に到着しました。
地図がないとわけわかんない・・・という人も多かろうと思いますので、この一枚。

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このトロリーバスが通る関電トンネルも、そして今通ってきた黒部トンネルも単線。
だからこんなものがありましたよ。
途中横穴見学がある見学者用バスの黒部ダム発10時55分発のバスだけ、スジが寝ていますね。
通常20分のところ35分もかかっています。

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さて、これからインクラインに乗ります。まぁケーブルカーの親分といえば分かるでしょうか。
11時40分発の定期便ですね。とはいえ旅客室は見学者でいっぱいですので、人が乗りたい
ときはどうするのでしょうね?

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奥の銀色の車体がインクラインの客車です。人物が写っているので、サイズを小さくしてみました。

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天井にはクレーンが見えるはずです。この銀色の車体を外せばインクライン本来の
物資の輸送ができるわけです。黒部川を遡っても高熱隧道を通って黒四発電所にたどり着けますが、
何せトンネル断面が小さいので、発電所のタービンなどの大型物資は、関電トンネルから
先ほど通ってきた秘密のトンネル、そしてこのインクラインで黒四発電所に輸送されるそうです。

この図面をみれば一発でわかるかな?
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インクラインの全容はこんな感じ。この車内では案内者によって故障時の避難方法などが
解説されました。基本お客さんを乗せるためのものではないため、このような丁寧な
安全指導が行われます。無料のツアーですが、これは大変なことです。
ですからこれ以上の人数の受け入れや頻度は難しいなと感じました。
おそらくここに一般客を入れることには相当の議論があったであろうと思います。
見学させていただき、本当に有難うございました。

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さて、インクラインに乗り込んだのが最後だったものですから、後ろの壁に立ったまま
乗りました。おかげで後ろの窓から景色を眺めることができました。

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やがて中間点で下から来たインクライン?と交換します。おっ分岐点ですね。それにしても
線路が超広軌ですね。京都で見たインクラインもこんなゲージ幅だったかな。

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そして反対の黒部川下流部、欅平からの見学者を乗せたインクラインとすれ違います。
すごい無骨な乗り物ですよね。っていうか輸送機械

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これ、物資の輸送をメインとしているので管轄が国土交通省ではなく、厚生労働省
なのだそうです。面白いですね。

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そして、ここを降りたところが・・・。

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なんとタービンが回っているところまで見学できました。それはまた次回の報告で。