九州訪問記 その5

熊本の地震は今の所落ち着いていますが、断層の割れ残りと
応力の変化がどのような影響を与え、そしてどうなるのか。
気になるところですね。

さて春の九州旅行の続きです。
大分・別府からレンタカーで小倉入りした翌日です。

スペースワールド駅で下車、春休みを迎え多くのレジャー客がスペースワールド
向かう中、我々はちょっと違うところへ。おめあては画面右に見える高炉。
とその前にみんな知ってるけれど見たことがない八幡製鉄所に行ってみました。

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世界遺産登録がなされて、製鉄所の構内の文化財をみられる場所ができたらしいので、
そこに行ってみました。この煉瓦造りの建物がそうなのですが・・・。

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手前の線路が気になりますよね!!そう、八幡製鉄所の構内鉄道の車両が眺められるのです。
上の写真の右側には、こんな長物車が!!3軸ボギーですよ!!私はタキ何某の記憶が
あまりないので、旧お召し客車を除くと現役の3軸ボギーは初めてかな?

うしろにもディーゼル機関車が写っていますよね。

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そして二つの工場を結ぶ専用鉄道の電気機関車も、そこそこ間近で見られて大興奮!!

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というわけで、普通の観光客とは違うところに目がいってしまったのでありました。
では高炉跡に行ってみましょう。ここにはトーピード(魚雷)カーがありました。
えっと確かドロドロに溶けて鉄を中に入れて運ぶ貨車です。テレビでみたことがありますが、
廃車体とはいえ実物を見るのは初めて。手前の柵が邪魔ですが、大物車のような台車ですよね。
これ、普通によく見かける「タキ」よりもっと大きいので、こうしないと線路が歪んじゃうので
しょうね。手前の四角いものは、きっとこのタンクを回転させるための動力が入っているの
でしょうが、いやはやすごいスケールです。
ちなみに上の階に人形の模型があるのがわかりますか。私の理解では高炉で溶けた鉄を
この車の中に流し込む作業をしている人です。多分。

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ここはまぁある程度の観光客も来るところでしょうが、このあとは若松に向かいました。

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若松といえば筑豊炭田の石炭の積み出し港。昔はひっきりなしに石炭列車が到着し・・・
とは知っていましたが、さて、今はどうなっているのでしょうね。
駅構内の立ち食い蕎麦屋で「かしわうどん」を食べてから出発。
駅にはこのような「セム」が。見たところ底部に排出装置がなかったように
思うのですが、車体ごと横転させて石炭を排出していたのかな?

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駅前はマンション等が立ち並び、操車場だった面影は皆無でしたが、こんなボロボロの
9600が。なんとかしてあげたいですね・・・。

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では若松の市街を歩いていきましょう。古い商店街がありました。
昔はさぞ賑わっていたことでしょう。

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中はこんな感じで、超レトロ。なものだからドラマ等の撮影もよくされているのだそうです。

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この中のうどん屋さんでちゃんとしたお昼を食べて、今度は海に向かいます。
そこには若戸大橋。若松と戸畑を結ぶという意味ですね。
若松は積み出すべきものがなくなり、寂れましたが想像よりは寂れていませんでした。
やはり対岸の戸畑・小倉あたりの通勤圏として機能しているということも大きいと
感じました。しっかしこの橋、サンフランシスコの金門橋っぽいですよね。

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とはいえ古くから開発された街、なんとなく上海のバンドににた雰囲気の建物があり、
心ひかれました。

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戸畑までは渡し船があったので、船で対岸に渡りました。わりと多くの人が自転車ごと船に
乗り込んできていたのに驚きました。対岸とのつながりが大きいのですね。そして
戸畑側にあったのが、このニッスイの建物。中は博物館になっていて、
ニッスイの歴史がよくわかりました。どうしてニッスイは冷凍食品に力を入れているのか?
とかね。

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さて、この日の午後はこれから門司、下関に向かったのですが、その報告はまた今度。
GW中にはアップできるかな?