九州訪問記 その3
「春は黒」という言葉になるほど、と思った。
別府から湯布院、阿蘇にかけての地域は牧畜業が盛んで、その草原を維持するため、
春になると枯れ草を燃やす山焼きを行うんだそうです。(今回の旅まで知りませんでした。)
つまり草原に火入れをしないと木が生えてきてしまい、草原としての環境が維持できない
というのです。幸いにも数日前に今年の山焼き?を行った長者原に行くことができました。
貴重な草原は一面の焼け野原です。ビジターセンターでビデオを見ると、この火入れ。
夏に周囲の草刈りをしたりとかいろいろ大変そう。でもって畜産業も景気が悪いため
火入れをする人たちも減ってきてしまい・・・というのだそうです。
この景色を維持するための人々の努力に頭が下がります。
この長者原、駐車場には車は停まっているものの、この草原の中を歩く木道に観光客はなく、
この絶景を一人占めでありました。みんなもっと自然に関心をもってほしいな。
さて、では今度は湯布院に行ってみましょう。とウキウキ気分で行ったものの、
ある程度予測はしていましたが、駐車場は満車、道路は人でいっぱい・・・。
と私が嫌いな「観光地」となっており、げんなりがっかりして帰って来ました。
要するに旧軽井沢と原宿を足してにで割ったような、低俗な観光地に成り下がっていました。
もっとも多くの方はこういう観光地が好きなので、私が行かなければいいだけなのですが、
湯布院という町へのイメージが高かっただけにガッカリ度も大きなものでした。
しかしここで気づいたのです。とっても外国人観光客が多いってこと。
かれらは爆買とはいいませんが、結構ショッピングを楽しんでいました。
私からすれば辟易とする、つまりあまりにありふれているため食傷気味のこの手の
「観光地」ですが、やはり中国や韓国ではまだまだこの手の店行きのところは少ないと
思われるため、彼らからすれば楽しいところなのだと思います。
まぁ要するに人ごみが嫌いですので、湯布院はそそくさと退散。
別府に帰ることとしました。帰りは一般道で帰ったのですが、これが正解。
まぁみてください。この景色。
山頂まで一面の草原です。私が大学生だった足尾線時代の足尾は、すでに植林は始まって
いましたが、まだ成果があまり現れていない頃で、こんな感じで岩盤が露出している
ところが多かった記憶があります。もっとも足尾は公害で木がなくなったわけで
こことは、その要因が全く違いますが、私の印象は同じでした。
湯煙がこんなに上がっている町を私は知りません。
こんな感じで温泉の蒸気で野菜などを蒸せるのですね。これは楽しそうです。
さて別府も外国人観光客がたくさんでした。なもので、これには笑いました。
確かに間違えそうな駐車場なんです。でも看板があれば大丈夫ですね。
と熊本で大きな揺れ。阿蘇は大丈夫かな?