「豊かさ」とは何か?

表題は1999年にオーストラリアで初めてホームステイした時の感想である。
当時の日本はまだバブルの残り香が若干あり、少なくとも経済的な地位が
アジア諸国によって脅かされるなどということは想起だにしない時期であった。

当時の日本とオーストラリアでは、日本の方がGDP等、経済指標では上位であり、
そんな気持ちで彼の国を訪問するや、いったい日本の生活はなんなんだ!?との
大変なショックを受けたのである。

それ以来、長時間労働は是であるという世の中の価値観に疑問を抱き、
自分の時間を大切にするという「定刻主義者」という人生を歩んできたのである。

そして今回、フランス・ロモランタンのマーニュ先生のお宅を訪問し、
またもや金属バットで頭をガツンとやられたような衝撃をうけた。これが同じ
労働者の生活なのか。このような生活をなぜ日本では大金持ちにならないと
できないのか。いや、もしかしたらそれは東京という都市に生活しているからでき
ないのであって、地方で暮らせばできるのではないか・・・などなど。

とまぁ衝撃、衝撃、大衝撃だったわけなので、まぁ写真を見て欲しい。
これがお宅の外観。古い農家を手に入れ、DIYで増改築を重ねて今に至ったということだ。
DIYで家を作るというのはオーストラリアでもそうだった。日本は土日も働いて当然
という風潮だからなぁ・・・。

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庭は相当広く、この後ろには天然の池がある。鶏を飼っているスペースや、畑。
そしてお手製の円形のプールまであり、この辺りで日本で真面目に仕事するのが
バカバスしくなってくる(笑)。

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これが食堂。決して高価な調度品ではない、しかし調和がとれていて素晴らしい。

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ここがリビング。ここで食前酒などをいただきました。おつまみもおいしゅうございました。
この旅までオリーブは嫌いだったのですが、大好きなりました。

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そしてこちらがキッチン。

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この後こ夫婦の寝室や書斎、そして三人のお子さんの部屋も拝見しましたが、そちらは
プライベート空間ですので、ネットにアップするのは控えておきます。子供部屋のセンスは
まさに・・・というものでした。

さて夕食です。ロモランタンの中心地までもどっていただきました。静かな良い街です。

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資源に恵まれない日本は一生懸命働くしかない。でもなんとかならないものなんですかね。
もう少し余暇を大切にするという風潮にならないものかしら。
ならないなら仕方がない、自分から始めますかね。