いざナンシーへ

この日はナンシーへ移動です。
駅では昨年私の職場に来てくれたステファンが待っている手筈です。

東駅にはこんな機関車が止まっていました。フランスの電気機関車というばこの形。
でもってこの色ですよね。いやはや、実にかっこいい。
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これは一般車両のようですね。色づかいのセンスには本当に脱帽です。そして注目したのは
連接台車の有効活用です。先頭車両の運転台のあるところは普通の台車があり、床面の高さは
日本の電車と変わりありませんが、他の部分は低床になっていることがわかるはずです。
こうなると、日本ではモーター制御器・ブレーキ装置など床下に搭載している機器の
置場がありません。はてどこに?と思ってみると・・・

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なるほど、屋根の上に乗せたわけですね。連接台車の上の部分も客室になっていてここは
ロングシートになってたような気がしています。うろおぼえですけど・・・。
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上の「電車」とおなじような列車が隣のホームに止まっていました。

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フランスの「電車」はよくわからないのですが、上の電車と形がにているので同じ形式かな?
と思って見ていたら突然エンジン音が!!えっこれ気動車だったの?と思いながら近づくと
エンジン音は運転台の下から聞こえてきます。だよねぇ、さすがにエンジンは重いから
屋根の上に載せるってわけにはいかないですよね。
と、今度はパンタグラフが上がるではないですか!!もう頭の中は????????
という感じ。はて、これはどういうことか。しばらくパリのホームで思案した末の
結論は今度JR東日本とかが導入しようとしているハイブリット車なのだろうというもの。
つまり電化区間はパンタをあげモーターで。非電化区間ディーゼルエンジン
(発電して?)走行するというものです。日本ではまだ一般的ではありませんが、
きっとフランスでは実用化されているのだろうと推察しました。

日本に帰ってきて調べてみるとはたしてそうでありました。

パリ東駅からTGVの一等車でナンシーに向かいました。今日は階下席です。
二階建て車両だから仕方ありませんが、やはり天井高が低いので、圧迫感がありますね。
このようなモニターのある編成とない編成がありました。モニター付きの編成は初めてでした。
外国人旅行客にはとても便利ですよね。
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そうそう東駅の売店ではこんなものが売っていましたよ。

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さてナンシーの街の天気は大荒れ。昨日までは晴れていたんだけどとはステファンの言。
う~んついていません。でもそのせいかこの世界遺産の観光地は人影もまばら。
じっくりと門などを眺めることができました。

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街路樹をみてください。生垣のようにしっかりと刈り込まれています。
このように自然をコントロールすることが西洋なのかなぁ・・・などと考えながら
撮った一枚です。日本では街路樹ほどの大きさの木をこのように刈り込むのは
見たことがありません。

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そんなことだから、この後行った博物館のアールヌーボーの一切直線を使わないデザインが
いかにヨーロッパにおいて衝撃的であったのかが理解できました。

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これは駅付近の建物ですが、鉄のデザインが素敵だなと思って撮りました。
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この日はステファンとともに食事をしましたが、食後酒というものの存在を初めて知りました。
いいですか、食前酒ではなく食後酒。胃の中に溜まった食べ物をこれで一気にストンと
落とし込むというのがステファンの解説でしたが、さんざん飲み食いした後のキツイ酒は
私にとっては苦しいものでした。しかしこれもフランス文化です。奥深いですね。