謹んで新年を賀す

新年おめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。

さて年末の忘年会攻勢ですっかり体力を消耗し、今年の年末は風邪気味&腰痛という
二重苦の中、ゴロゴロとした正月を過ごしております。

さて先ほど何気なく新聞社のサイトを見ていたところ、今上陛下の新年の挨拶が
掲載されていました。

「本年は終戦から70年という節目の年に当たります。多くの人々が亡くなった戦争でした。
各戦場で亡くなった人々、広島、長崎の原爆、東京を始めとする各都市の爆撃などにより
亡くなった人々の数は誠に多いものでした。この機会に、満州事変に始まるこの戦争の歴史を
十分に学び、今後の日本のあり方を考えていくことが、今、極めて大切なことだと思っています。」

とのお言葉でした。戦没者の慰霊に力を入れている今上陛下らしいメーセージだなと
感じるとともに、「この戦争の歴史を十分に学び」との部分は、政治的な発言ができない
陛下がストライクゾーンをギリギリ一杯つかって現政権に投げた「牽制球」ともとれるな、
とも感じたのです。

さてこの陛下のお言葉に、新聞社がどのような見出しをつけているか?
めんどくさいので二社に絞りましたが、リベラルな朝日は「歴史を学ぶことが大切」とし
ているのに対して、保守というか、その先にまで行ってしまった感のある産経は
「日本のあり方考えていくこと極めて大切」とタイトルをつけていました。

新年早々、メディアリテラシーのいいネタをいただきました。
同じものでも切り取り方によって違うメッセージとも受け止められるのですね。