陸前高田 その1

まさかの4連敗で巨人の日本シリーズへの出場が断たれた翌朝。
職場の虎キチに、職場の階段の踊り場で延々と阪神が如何に素晴しいかを
聞かされるという最悪の夢(笑)で目覚めました。

でも朝食をおいしくいただき、我々は八時に出発。まずは陸前高田に向いました。
「奇跡の一本松」で有名なところです。その展望台からの景色がこれ。

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写真はマウントホエールバックの鉄鉱石採場というキャプションがついていたら信じて
しまいそうではありませんか?でもこれ、陸前高田なんです。この場所の後ろには
こんな素敵な橋が架かっていました。

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次回(更新は日曜日かな)お見せしますが、陸前高田津波の甚大な被害を受けました。
そこで街全体に盛土をして、その上に新しい町を作ることになっています。
が、三年半経った今も盛土作業中ということなのです。左手の山を削り、
その土砂をベルトコンベアーで運んでいるのですが、そのコンベアー用の吊り橋
なのです。ここまで大規模な工事が行われているとは、不勉強ながら知りませんでした。

で、どの程度盛土をするのかというと・・・。

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展望台の下の段のところまで盛土をするそうです・・・。う~ん完成するまでまだ
相当時間がかかりますよねぇ・・・。その時に新しい町に戻ってくれる人がどの
くらいいるのだろうか?

上の写真の展望台から市街地があった方向をみると、こんな景色です。

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ここに町ができるのはいつになるのだろう。そしてもし、昔のように人が戻って
こなかったなら、結果的に無駄な公共事業と言われる可能性もありましょう。
もちろんそれも想定した上での盛土工事なのでしょうが、部外者の私には
過剰な対策ではないかと思えました。対費用効果に疑問を感じたのです。

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奇跡の一本松です。写真を小さくしたので見にくいですが、松の木の上に避雷針が・・・。
そう、これはモニュメントです。言ってしまえばレプリカです。私は当初レプリカでは・・・
と思っていましたが、何らかの象徴があるからこそ、観光客が来るのだと思い直しました。
この写真を撮ったのは9時半頃でしたが、観光バスや自家用車から次々と観光客が
やってきていたのです。一方気仙沼では、これほどの観光客の数は見ていなかったように
思えました。観光客自体が少なかったのか、あるいは、観光客が必ず立ち寄るシンボル的
なものが気仙沼にはないからか?とかいろいろ考えました。

リスクを完全になくすことは出来ない。ではどこまでの対策をすることがベストなのか?
今回の旅では、その事を考えさせられました。