痛々しい爪痕

2011年の9月に紀伊半島に台風に伴う豪雨が降り、那智川熊野川が氾濫し、
山崩れ等で多くの死傷者が出てしまいました。私は観光の途中に目についた
自然災害の爪痕を記録してきました。この日は穏やかな天気でしたが、
このような美しい山村を土砂で破壊したのです。

これだけの規模で土石流が下って来たらひとたまりもありません。
恐ろしい限りです。
イメージ 1

この谷の崩壊地も手前の人家と比べると、その規模の大きさが分かると思います。

イメージ 2

さてこの写真は縦構図だが、どう写っているだろうか?山の上に崩壊地があるのが
分かると思います。この谷を見ると、いかに前の崩壊地の大きさが分かると思います。

イメージ 3

メインは調査ではなく、家族旅行ですので熊野古道を歩いて那智大社へ。
曇りだったのでイマイチでしたが、晴れていたらきれいだったでしょう。桜がほぼ
満開だった事もあり、ちょっと残念でした。

イメージ 4

坂を下るバスの時間まで時間もあり、空車のタクシーもいなかったので再び古道を
下り、那智駅の方向に進みました。すると三年前の土砂災害の後に設置されたという
避難経路を示す看板がありました。

イメージ 5

私はこの看板を写したくて車を停めたのですが、このお寺にはこんな船が・・・。

イメージ 6

私は知らなかったのですが、補陀落渡海に使われた船のレプリカ。
きっとトンさんならご存知でしょうが、このような捨て身の修行というべきか、
海の乳母捨て山的な事が行われていたとは全く知らす、何とも言えぬ恐怖を
感じました。この船の上の小屋に入り、外から釘で打ち付けられて、
海に出された僧の気持ちを考えると、狂ってしまうのではないかと思うのです。

とまぁ、いろいろなものを見た一日でした。
この日の午後は、気分一新、ディープなトロッコに乗りに出かけました。