南紀3号
この日は日本で最も運転区感が短い紀州鉄道に乗りに行ってきました。
どことなくフィリピン・マニラの国鉄に匹敵するのではないかというくらい揺れていました。
さぁ到着したので乗り込みます。一時はもてはやされたレールバスですが、
所詮はバスの部品の寄せ集めですので腐食などが激しく・・・と聞いています。
今も動いているのは少なくなってしまいました。そういう意味でも貴重なのです。
完全にバスのものですよね。もっともこのスピードメーター・・・(以下自粛)
車内を撮影したこの角度ですと、もし運転台が右にあったら完全にバスじゃない?
さて折り返しは比較的すぐに発車しましたが、揺れるのなんの。
ボギー台車ではない単車ですので、タン、タンという二軸貨車のようなジョイント音を
響かせながら、おそらくは時速40kmも出ていないんじゃないかな?というスピード。
そもそもこの鉄道は御坊臨港鉄道という赤字ローカル線。簡単にいってしまえば
廃止になりそうなところを不動産会社が信用を高める為に買い取った鉄道。
なるほどマニアでもない限り「紀州鉄道」といえば和歌山にある大きな鉄道のような
感じがしますものね。どことなくうさんくさい感じがする不動産会社にとって
「○○鉄道」というネームバリューは取引や信用に大きく作用する事でしょう。
まぁだから黒字化は最初から求められていないでしょうから、軌道の整備も・・・
という感じなのでしょうか?
がお分かりいただけるかと思います。まぁ、マニアとしてはそんなワイルドなところ
が魅力なんですけれどね。
さて、もうすぐ折り返し列車が発車する頃でしたので、途中の田園地帯で走行写真を撮る
事にしました。下の写真を見ると、ボギー台車ではなく、二軸車両である事がわかるはず。
お客さんの数も少ないですね。でもいいんです。不動産会社のネームバリューが
メインなんですから。
御坊えきで折り返して来た列車は(列になっていないから単車と言うべきか?)
流し撮りしてみました。
ホームに入ってみてから裏手の車庫を見に行きました。古いタイプのディーゼルカーが
光線状態の良いところに停まっていましたので、撮りました。
これはこれで、いい味を出していますね。倉の中にはもう一台のレールバスが
いますね。つまり紀州鉄道の可動車両は三両ということなのかな?
この後は南部の梅畑や梅干し加工工場を見学したりしながら紀伊半島を南下。
時刻表を見るとそろそろ「くろしお」が来そうでしたので和深駅にて交換の様子を撮影。
30年前に来た時にはEF58とEF15の天国だったのにね。変われば変わるものです。