にわか高架線・鉄橋マニア

先日「東京鉄道遺産」という本を読んだ。
都心部の高架線や鉄橋、そして駅舎などが解説された本で実に面白い物であった。

著者の小野田氏は「鉄道ファン」誌にこの本の内容を2007年頃連載していたことを
知っていたので、書庫から(リフォームして出来たの♪)バックナンバーを持ち出し
再読してみると、当時に比べて知識が増えているせいか、楽しさ倍増でありました。

以下の写真は1987年のお茶の水の様子。総武線の連続した、しかしながら対称的な
デザインの鉄橋がいつ、どのような経緯で出来たのかを知ることが出来て大満足。

これらの鉄橋・高架橋群は、1931年に世界恐慌後の失業救済事業の一環という
意味も持ち合わせてつくられたと初めて知りました。いわば日本版「ニューディール
政策」というと言い過ぎかもしれませんが、そんな積極的な失業対策事業が
行われていたことに驚きました。(それとも私が歴史を知らなさすぎなのかな?)

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また、下の東武線の隅田川鉄橋も、この写真でもわかりますが、車窓から隅田川
みられるように設計されていることに改めて感心させられます。

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人物を入れた写真はあまり得意ではないのですが、こんな写真も撮っていたのですね。
1984年の4月の作品です。おじいちゃんの自転車に乗って電車を眺めていた坊ちゃんも
今は30歳くらいのおじさんになっているのでしょうね。おじいさんの自転車も年代もの。
はて、この頃はまだ画面左奥のアサヒビールの工場が稼動していたんだっけな?