江原道へ

交通博物館のあとは仲間4人と焼肉屋へ。
私が以前ソウルに来た時に当時九州に住んでいたK氏と合流した店を探しましたが
見つけられず(つぶれたか移転したか、はたまた私の地図の読み間違いか?)
近くの店に入りました。なものですから当然日本語メニューなどある訳もなく、
適当に注文。サムギョップルを食べながらビールをガブガブ飲んで最高!!

と、隣には30前後の男性グループが座り、ビールの中に焼酎を入れて飲んでいる。
私と目が合うと、お前もやってみる?との酒飲み同士のアイコンタクトが成立し、
彼らの焼酎をいただき当然私は一気飲み!!奢られっぱなしでは悪いので、
彼らにはビールを奢り、最後は固く握手して店を出ました。
酔っぱらい同士の絆の深さを再確認した次第です。

竹島の問題や歴史問題など日韓の政府間は険悪な雰囲気ですが、市民同士は
まったく問題ありませんでした。飲み屋で日本語で話していると絡まれたりすることも
あるのかなぁ?と思っていましたが、皆さん親切で楽しく過ごす事が出来ました。

さて、翌々日はバスでソウルから東に進み、江原道を目指しました。
下の写真は高速道路のサービスエリアの様子。先日私が草津白根山への登頂を
断念した日に韓国のパーディーが木曽駒ヶ岳で遭難しました。そのニュースで
韓国が空前の登山ブームとは聞いていましたが、これほどまでとはというくらい、
SAのバスからは山おじさん、山おばさん達が降りてきました。
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SAの様子は日本のそれとほとんど変わりませんが、ここで初めて食品サンプルを見かけました。
この後韓国で見かけた事はなかったので、ここはかなり特殊なのかもしれません。
ボリュームばっちりのメニューが多く、私向きのメニューが豊富でした。

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韓国も国土面積に閉める山地の割合は多く、バスの車窓から見える景色は日本と同じ。
水田やとうもろこし畑が多く広がっていましたが、このように黒いシートで覆われている
畑が多数ありました。はて、宇治茶のようなお茶を栽培しているのかな?と想像しましたが、
ガイドさんの話では、これが朝鮮人参の畑との事。いやはや勉強になります。

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私たちは北朝鮮との休戦ライン(朝鮮戦争は現在でも休戦中ですから国境が
確定していないんです。)に向かしました。その手前には持続可能な開発を
体験を通じて学ぶ施設があり、そこで供された食事が以下のもの。

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肉の摂り過ぎはよくない、地元で採れた野菜を中心にというメニューでしたが、
メタボな私の口には・・・というものでした。ただ、キムチはおいしかったですね。

その後、北朝鮮を望む展望台に向いました。外国人がここを訪れるのはいろいろと
制約が多いらしく、韓国軍兵士がバスに乗り込んできて、一人一人の名前を確認し、
その容貌の特徴をメモしていました。ハングルなので内容はわかりませんでしたが、
きっと青いシャツにカーキ色のコットンパンツ。太った中年男子。メガネ。
とか書かれていたのだと思います。兵士はバスの外ではM16を携行しており、
「あっ本物だ・・・」とややミリタリーマニアも入っている私は凝視していたのですが、
当然ながら撮影禁止でしたので、写真はございません。

実はこの前日の午後は韓国の先生にソウル市内を案内していただいたのですが、
その時の通訳の若者は、既に兵役を終えていた方で、私はM16の撃ち方などを
教わったり(笑)、訓練の内容などを聞きました。彼は対テロ部隊にいたそうで、
訓練場には実際の旅客機の機体があってそこで訓練をしたのだそうです。
また、C130やチヌークからのパラシュート降下も経験済みとのことでした。

さて、北朝鮮を望む展望台につきました。が、そこからの北側の撮影は一切まかりならぬ。
撮影は記念撮影スポットのみで、そこでも北側にカメラを向ける事はいかん。
とのことですので写真はありません。

で、北朝鮮はどうだったかって?普通です。美しい山が広がっているだけです。
DMZ(非武装地帯)との境界には鉄条網があり、極めて物々しい雰囲気。

同じ民族が分断され、いがみ合う現実のむなしさを猛烈に感じるとともに、
山も川も自然のままにあるのに、そこに境界線が引かれて自由な行き来が出来ない
不条理を強く感じました。この日の夜に韓国の先生とお話しする機会があり、
徴兵制についてお話しを伺いました。私が徴兵制に対して否定的な意見を言うと
先生、しかし北朝鮮との問題を抱えている我が国では・・・とおっしゃっていました。
う~ん、難しい問題です。

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その後北朝鮮が韓国に侵入するため?に掘った第四トンネルを見学しました。
韓国軍はトンネルを発見するやそれを塞ぎにかかるのですが、その際軍用犬を
先導させたのですが、地雷に触れて・・・ということで犬の慰霊碑が建てられていました。
そのトンネル内は撮影禁止でしたので、これまたお見せできないのですが、
このようなトロッコがあり、軍事境界線の地下付近まで、そのトンネルをトロッコから
見学できるようになっていました。

このトロッコは昔のもののようです。当然メーカーをチェックしてきましたが、日本製です。
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この後、春川の趙先生の御宅を訪問したのですが、その時の話はまた次回に。