たのしいジオパーク

朝飯前に銚子電鉄を乗ってきたあとは、いよいよジオパーク巡検です。
地理的な内容の解説を聞きながら歩く巡検はわりとよく参加していますが、
地学的な内容の解説を聞く、ジオパーク巡検はとても楽しみでした。

まずは千葉科学大学付近から屏風ヶ浦を遠望。
今まで銚子にきたことは何回もあるのですが、いずれも電車とお魚グルメでしたので、
屏風ヶ浦を見るのは初めて!!画面左に向って地層が傾斜しているのは関東造盆運動
(たったったけ?)で、水平に堆積していた地層が引きづられたからだそうです。
こういう話、久しぶりに聞くことが出来て感激です。

左手には風力発電がたくさんありますが、銚子には相当数の風力発電があり、
市内(人口約七万人・減ったなぁ・・・)の電力はこれだけでまかなえるそうです。

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右の岩は犬に見えるでしょ?この「犬」が吠えているのが聞こえたから「犬吠埼」。
何回も来ているのですが、地名の由来を知ったのは初めて。そして左には洋上風力発電
が見えますよね。比較的浅い海底なので、底に固定しているそうです。
すべてを自然エネルギーで賄え!!と無謀なことは言いませんが、こんな技術があるの
ですから、原発事故を契機にこのような新しい試みにチャレンジしてほしいものです。
「日本をとりもどす」のであれば「チャレンジ精神」を取り戻してほしいものです。

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千葉科学大学は海沿いにキャンパスがあるのですが、海沿いの建物の一階は津波の被害に
あったということです。学食の中に流されてきた車が入っていたりしたそうで、
千葉の被害はあまり注目されていませんが、大変だったようです。

我々はこの後、犬吠埼に行ったのですが、夏休み中であるにもかかわらず閑散・・・。
私は何度も犬吠埼に来ているのですが、こんなに人がいない犬吠埼は初めてでした。
地元の方に伺うと、震災以来観光客が減少している。あのホテルも廃業してしまった。
銚子は危機感を持っている、とのことでした。だからこそ、観光振興策の1つとしての
ジオパークなのですが、来客に結びつけられるのかどうかは、運用次第かな、と思いました。
私のような地理・地学好きにはたまらないものですが、一般観光客に対するアピールは
ややインパクトに欠けるかなぁ・・・という気もしています。

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犬吠埼の海岸部分は砂岩の見事な地層が見られます。この地形の解説は私には
とてもわかりやすかったのですが、一般の方を対象とした時にはどうするのかな?
また別の解説方法があるのかな?とか、いろいろと考えてしまいました。

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灯台ではなく、地層に注目です。砂岩です。昔の海岸に堆積していた砂が長い年月を
かけて岩になったものです。

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ジオパーク巡検の最後は、地球が丸く見える丘展望館へ。キャベツ栽培の話を聞きながらも
踏切鳴動音を聞き逃さなかった私は、しかと京王のグリーン車を撮影致しました。

この後ヤマサの醤油工場見学に向ったのですが、そこでのお話しはまた次回に。