25時間かけて帰ります。
5時半に起床し、網走の「すきや」でカレー牛を食べ(失敗!!)、改札が開くやホームへ。
狙いは自由席の最前列の席!!運転台との間に通路がないため、立ち客に邪魔される事なく
前面展望を楽しむことができるのです。なお、この日の写真はオヤジ・ジュニア混交。
という英語表記ではありませんが、、オホーツクという言葉がロシア語だからでしょうか、
その綴りは英語表記となっています。これってキハ80の時代からの伝統です。
網走を6時半頃出るこの列車は、札幌に着くのは11時半です。気動車特急に5時間も乗れる
なんて、我々にとっては至福の時ですが、首都高速よりはるかに規格の良いバイパスと
道央より延伸して来た高速道路の前に、残念ながらオホーツクは競争相手となって
いないようです。もっとも冬期は鉄道の頼もしさが際立つとは思うのですが・・・。
私は月曜日の朝一番の上り列車ですから、札幌に向うビジネスマンが多数乗車して来るの
かと想像しましたが、ビジネス、というよりも高齢の用務客が多い車内でした。
美幌にはこんなテンサイからの製糖工場が。TPP参加後はどうなってしまうのか・・・。
東京での経済の論理を、日本全土に当てはめてしまって良いものだろうか・・・などと
今回の旅行では北海道の農業についていろいろ考えさせられました。
石北本線も、ほとんど「大雪」で深夜の通過が多かったため車窓はほとんど見ていません。
鉄道写真撮影の「聖地」常紋信号所もしかと前面で楽しみましたが、動画で撮影したため
ご披露できません。
乗客は北見と(大きな街なんですね!!)遠軽でそこそこ乗って来て、まぁ自由席でも窓側の座席
がうまって乗車率は五割ほどか。遠軽で積み込まれた「かに飯」を車内販売から買って
みましたが、これが実に美味で、正直期待していなかったのですが、良い買い物でした。
列車は北見峠を目指してカーブの多い勾配をゆっくり上って行きます。ハイパワー
エンジンと制御振り子装置にものを言わせぐいぐい坂を登って行くスーパー○○
のような新型特急と違って景色もよく見られるし良いのですが、一般のお客さん
からすれば、そんな事よりスピードアップなんでしょうね。北海道の特急で唯一高速化
されていないのが石北本線ですからね。峠の付近には残雪がみられました。
今朝網走も気温は6度でしたからね。
列車は上下各一本、下りは7:04が始発であり最終列車というぶっ飛んだ駅です。
まぁ周囲にあまり人家がないですからねぇ・・・。
そして石北本線には、かつて旅客営業をしていた駅の跡もみられます。いまは信号所として
列車の交換を行うだけです。ほとんど無人となってしまっている所もありますからね。
わずかに残った人家も日常の足は車でしょうから、特急オホーツクのような遠距離客
以外は少ないのですよね。
はて、これはどこの駅だったか・・・?残雪をいただく山が美しいです。運転台のパノラミック
ウインドウのせいで画面右端が歪んでいますがご愛嬌。
シングルアームパンタに改造されていたのですね。あと非冷房なのですね。
影響を与えるのは沿線人口なのだな、といわばあたりまえの事を確認した次第。
座席を2つゲット。普通は親子で横並びなんでしょうが、鉄分の濃い親子ですから、
窓に沿って縦に座席をキープ(笑)。でもっと時々会話する訳ですから、横に座った人は
なんだこいつら?と思うでしょうね。
室蘭を過ぎると遠くに駒ヶ岳が見えてきます。これから湾に沿ってぐるっと回り、あの山の
麓まで行く訳です。いやぁ、距離あるなぁ・・・。
森駅近くになるとこんな感じで山容もはっきり見えてきます。山の真ん中が凹んでいるのは
山体崩壊があったから。コニーデ型火山の宿命とはいえ、富士山がこうなりませんように!!
函館でもドアが開くやスーパー白鳥の自由席をキープ。オヤジは車内で座席番、ということで
これはジュニア撮影のもの。無数の虫が正面にくっついていて・・・。
青森まではあっという間。このキップは青森で途中下車が出来ないため、ホームの立ち食い
そばで腹を満たし、ホームのコンビニで食糧を調達すると「あけぼの」が入線。
本線上(といってもわずかですが・・・)をDE10がブルトレを引っ張るのはもしかして
ここだけ?
今日の牽引機は139(イチザンク)号機。月曜日ですからファンも1人だけでした。
そしてソロでのんびり。これはジュニア撮影のもの。きれいな光景です。
弘前あたりまでなんとか撮影できる感じでしたので、沿線には熱心なファンが
カメラを向けていました。
その後大宮で下車、武蔵野線の駅からタクシーで帰宅し、シャワー・朝食後
登校、私は出勤致しました。おしまい。