近鉄のナロー その1

GW前半。メーカーは生産ラインを止めているでしょうから物流も止まりがち。
ということは貨物列車も運休となってしまう事が多いので、こんな日は毎日
決まった時間にやってくる旅客列車をターゲットに。そこで最近廃止が
取り沙汰されている近鉄のナローに行く事としました。

貨物列車の牽引機の情報が掲載されているサイトを見ると、どうやらコンテナ
列車は連休中も運転しているようですので、それを撮ってから四日市入りする
ことにしました。

でも高齢化のため、いえいえ採光の良い窓に囲まれている為早起きしたので
前々から歩いてみたかった愛知用水沿いを歩いて高蔵寺駅まで行ってみる事にしました。

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愛知用水木曽川の水を取水して知多半島に水を送る、1961年に完成した人工の水路です。
実は小生、軽度の疎水マニアとしての側面も持っているので(笑・Tonさんは送電線ですよね)
なかなか楽しいものでした。木曽川から知多半島までは丘陵地を穿ち、川を渡り、そして
進路上に動かし難いものがあるとサイホンでくぐっているのです。

サイホン。コーヒー通の方ならわかると思いますし、疎水マニア的には「常識」ですが、
サイホンの原理を用いて障害物をくぐり抜けるというものです。
http://www.water.go.jp/chubu/aityosui/b(jyouhou-main)/01(aitiyousui)/03(sisetu)/04(suiro)/b-01-03-04.html より
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わかりづらいですが、ガードレールの目立つ橋の奥にサイホンの出口が見えます。
朝っぱらから橋のガードレールの上に立ち、金網を越えてカメラを構える私は完全な
不審者ですね。犬の散歩人やジョガー、あるいはウォーキングの老夫婦から怪訝な眼で
みられた事は言うまでもありません。趣味道を貫くには、冷たい視線との戦いは必須です。
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近くにあった看板はサイホンのバイパスに気づかせてくれる秀逸なものでした。
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さて、次の目的は多治見貨物。今日は以前から気になっていた新守山駅構内に行ってみました。
イメージとしてはホームの手前を通過する列車をこんな感じで撮るつもりでした。
まぁ草が邪魔なんですけど・・・。

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ところが貨物列車はこの駅で旅客列車を待避するようで、奥の線路に入って行って
しまったので、こんな感じにまとめてみました。障害物がコンテナにかかってしまいましたし、
機関車の最前部にも枯れ草がかかってしまいました。更新機ですから、
まぁ次のチャンスもあるか!!と考えられますが、広島更新色だったら・・・。

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でもって名古屋に抜け、近鉄四日市に向かいました。途中駅で車掌が「特急の通過待ちを
します」とは言わず「特急『しまかぜ』の通過待ちをします」と言うのです。宣伝上手いな
と思いつつ、ケツ狙いで撮影したものが以下の作品。

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いい電車ですね。話題性も十分で、私も機会があったら是非乗ってみたいものです。
さて、四日市で乗り換えて久しぶりの近鉄のナローです。走り出すや「釣り掛け」音。
実にしびれる音だなと思いながらも高速走行はしないので、ちょっと不満。
釣り掛けのすり切れるような高速走行音は、もはや国内では聞けないのかな?

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ナローとは、文字通り線路の幅が「狭い」路線の通称。幅は762mmですから、その上を走る
列車のサイズもこんな感じ。ホームのおばあさんが一瞬巨人に見えませんか?

内部線の終点は内部。旧東海道の近くの街であります。

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左に停まっている電車が色のせいで東武線に見えて仕方ありません。
構内はこんな感じで、模型で再現したいかわいらしい感じ。

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ではこれから四日市に向って線路に沿って逍遙し、撮影地を探して参りましょう。つづく。