旧友と逍遥

22~24日の三連休、東海地方に出張していた後輩のS氏と名古屋ベースを拠点に
鉄分の濃い旅行をしてきました。

中央道がトンネル事故で不通となっていましたので、四時半に起床して
新東名経由で名古屋入りしました。S氏とは「リニア鉄道館」で待ち合わせました。
ここは開館直後の昨年に見学した事があるので、二回目となり、もう見る所は
ないのかなぁ?とも思いましたが、なんのなんの、新たな発見に溢れたものとなりました。

鉄道の造詣の深いS氏と、GE製の電機は田の字型の窓がいいですよねぇ・・・
いやいや台枠のリベットこそ美しい・・・などと古典電機を愛でておりました。
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S氏は食堂車見学ツアーに参加したようで、この排水スイッチについても解説を聞いたようです。
洗い物などで廃水タンクが満タンになると水を使う料理が出来なくなり、その場合は
サンドウィッチとうの料理しか出せなくなる事。また、この排水は名古屋駅と岡山?駅に
あったとのことです。九月に新幹線で名古屋入りした際、構内でその排水ピットを確認
したのですが、撮影はしていないので、今度はちゃんと撮ってこようと思います。

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普段列車を見る時はホームからなので、床下機器をじっくり見学できる事はありません。
これはキハ181(あれキハ82だったっけ?)のエンジンなのですが、画面上部に金網で
保護された電球(黒い色になっています)が見えたのに感激しました。これはきっと
エンジンの検修時に使用したものだろうと思うのですが、深夜に入庫し、早朝の出庫時まで
の短い時間に床下でがんばる検修陣の奮闘に思いを馳せました。

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また、381系の先頭車は貫通扉の構造もゆっくり見る事が出来ました。
というのも、前回は新規開館直後でしたので、多数の来館者がいて展示をゆっくり
と見る事が出来なかったのですが、この日は土曜日であったにもかかわらず人では
そうでもなく、ゆっくり見る事が出来たのです。

貫通扉の開扉システムはこんな単純な構造だったのですね。
非貫通になってもデザイン上の理由から残されたのは良かったですよね。
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また蒸気動車のダブルルーフの構造も改めて見ると、車内側は磨りガラス、外側は透明の
ガラスで、その間の空気層を通じてベンチレーターから外気が導入されているという
複雑な構造が理解できました。煙突からの黒煙を車内に入りにくくする為の工夫ですね。
昔の人々の知恵に感心。
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この後、遅い昼食をとってからディープな模型屋を三軒はしごし、東京では絶滅危惧種
なってしまった「正しい」模型屋の雰囲気にすっかりしびれてしまいました。

翌日は8時10分過ぎに高蔵寺を出て、名神高速美濃赤坂に入りましたが、石灰石列車はウヤ。
ポイントには雪対策のための簾が置いてあり、今日はもう運行しないのでは?と
普段の行いを反省した我々一行でありました。
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専用線に沿って奥まで行ってみました。途中にはこんな素敵な場所もあって、
これは再履修決定であります。

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これは奥のホッパー施設です。

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別子銅山にもこんな光景がありました。石垣の隙間から植物が生えている
ところなんか、ラビュタの城みたいですよね。

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当初は養老方面に行こうかと考えていましたが、せっかくですので山の上に
登ってみようという事になり、地元の方の親切な道案内もあり、行ってみると
見事なお寺が。装飾が施された瓦がきれいでありました。このお寺、岩がご神体
(こういう言い方が適切でないと思いますが・・・)となっているのですね。
もしこのお寺がなかったら、この山は完全に石灰石となって出荷されていた筈で、
そういった意味でも大切なお寺です。

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われわれはここまで車で行ったのですが、途中一速に入れないと登れないほどの
急坂があり、Tonさんはあの坂を上ったの?だとしたらすごいと思います。

この後中山道美濃赤坂宿を少々散策、意外と交通量が多くそぞろ歩きには難儀しましたが、
それだけ地域が衰退していないと好意的に解釈しました。
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これは昔の駅の跡、今調べてみたら、1930年から1945年まで旅客運転もしていたのですね。
運転休止が1945年の4月ですから、ガソリンカーの燃料不足がその背景にあった事は
想像に難くありませんね。
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さて、ここまでが朝飯前(笑)もうすぐお昼ですので、近くのスーパーで弁当を買って
せっかくだからと行ってみたのが新垂井駅跡、この季節としては雪もなくそこそこ快適
でしたが、残念ながら貨物の「しらさぎ」も来ず、残念でした。写真は旧ホームを
散策するS氏。桜の季節にもう一度来てみたい所です。

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この後は以前通過した際に気になっていた揖斐の街へ。途中揖斐駅養老鉄道の車両を撮影。

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そして市役所に車を駐車し、揖斐の街をそぞろ散策しました。
いやぁ、実にいい街でした。

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この用水路にかかる橋が特徴的でした。当初は通船の船頭が頭をぶつけないため?と
思いましたが、このようにアーチ状にすることで強度を確保しているのかな?と思いました。
現地では「殿様用水」といわれているこの疎水については以下のブログがよいかな。
でも、この橋の形に関する記述がないので、小骨がのどに刺さったままです。
また、機会をみつけて現地に行って調査してみようかな。できれば電車で行って、
数軒あった造り酒屋で今度こそ利き酒をするぞ!!

日光浴する金魚ちゃんとS氏。
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特徴的な歩行者用の橋とS氏。
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この後谷汲に行き、名鉄の保存車両を見学しました。大学生の時に貴兄と来た時と
景色や電車は変わらないけれど、お互い歳をとったものですな。

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翌日は緑色のホキを植栽越しに眺めてから浜松工場の敷地を一周。
念願の新幹線の踏切を見学。
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工場の中はこんな感じ。スイッチャーにドクターイエローがつながっているのがわかりますか?

このあととてもおいしい浜松餃子を食べてから新東名で帰京致しました。おしまい。