殿中ではなく、こどもの国でござる。

マニアならご存知「編集長啓白」を読んでから、いつか本物の
蒸気機関車が走る「愛知こどもの国」に行ってみたいと思っていました。

そこで文化の日、いつものように四時半起き、五時出発で新東名経由で
10時前に着くことが出来ました。あくまで子ども向けですので、蓄電池で
走る「蒸気もどき」でも大丈夫なのでしょうが、やはり本物をみせたい、
という姿勢だったのでしょうか?1974年の開園時に蒸気機関車を新製した、
当時の関係者の英断に、感謝せずにはいられません。

まずは早速200円を払って乗ってみました。
たいしたことないのでは?と思っていましたが、なんのなんの走り出すといきなり30パーミル!!
車輪が小さいためドラフト音もスピードの割に素晴らしく、
「あぁナローの蒸機に乗るのは西武山口線以来だなぁ・・・」と思いましたが、
あっスイスのブリエンツ・ロートホルン鉄道にも乗ったわなと思い直し、
だったら「国内」と限定すれば1980年代の西武山口線ですね。
高校生のときに廃止になる、と聞いて江東区から駆けつけたのでした。
「こども汽車」は想像以上にすばらしく、撮影しなければなりません!!
「こどもの国」敷地内ですから撮影箇所は限られます。まずはこんな感じで。
縦構図で、斜めになっちゃってますが・・・。
イメージ 4
 
このとき、私の姿を見つけて機関士はシリンダードレインを出してくれ、
そして加減弁を少し多めに開けて、煙をサービスしてくれました。
しかし、そのためか「ボボボボボボ!!」と、空転してしまいました。
なかなかの迫力で、私的には大満足でしたが、機関士さんにはご負担をかけたと
思います。でも、ありがとうございました!!
 
完全に逆光、しかも蒸機は黒い色なので露出に困ります。
カラーで撮っても今ひとつな感じがしましたので、今度は20分おきにやってくる
次の「列車」は白黒で。
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パソコンで明るさを補正してこんな感じにしました。
ここで撮影した後、早歩きすると以下の「お立ち台」に着くことが出来ます。
 
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この下はトンネルですし、トンネルの先には駅がありますので、基本「絶気」で
やってきます。ご覧のように景色の良い路線ですよ。皆さまも是非おいで下さい。
また、「ふれあいどうぶつえん」だったかな?からはこんな写真が撮影できます。
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海の向こう、遠くに見えるのは豊橋の町並み。きれいな所でしょ?紅葉のシーズンは
もっと良い景色となるはずです。
 
さてこの後、蒲郡の「竹島」に行こうかとも思いましたが、こっちの竹島は我が国が
実効支配している(笑)ので、またくれば良いかなと思い、思いつきで吉良町へ。
ここ、忠臣蔵の悪役、吉良上野介の地元。でも地元からは慕われていたとの話を
新聞で読んだこともあり、なんの予備知識もなく現地へ。駅前の観光案内地図で
あたりをつけて、ここかな?と直感で行ってみたのが、まさに吉良家の墓所がある
名刹で、直感大当たりで上機嫌♪
 
ボランティアガイドの好々爺の解説で、いろいろと分かりました。
ここでは書きませんが、墓所が手厚く守られて来たことからも地元からは
慕われていたことが分かりました。私が「では吉良=悪者というのは、
忠臣蔵による風評被害ですね」と言うと「そうなんです。あくまで、
あれはドラマですからね」とのことでした。
イメージ 3
上の写真は吉良家の墓所。思いがけず歴史の奥深さに触れた旅となりました。