Seattle part8
シアトル市街中心地、海沿いにある古いマーケットに行きました。
市場好きの私としては大感激です。活気とある種の猥雑さが同居するマーケットは
なかなか良い雰囲気でした。
入り口近くには魚屋があり、サーモンなどを売っておりました。
魚屋さんはどこの国でも威勢がよく、見ていて飽きることがありません。
私も若い頃親戚のおじさんから「河岸で働いたら?」なんて言われたこともあるんですよ。
こっちはお花屋さん、午後もだいぶ遅い時間でしたので、一束10ドルといった感じでそろそろ
投げ売りが始まっていました。ここの売り場は中南米系や東洋系の人々が多かったですね。
以前ご紹介した、野外教育施設があるベインブリッジ島も、かつては多くの日系人が
森林伐採の仕事をしていたところでした。
この辺りの経緯は以下のサイト「北米報知」が素晴らしいです。
是非ご覧いただき、太平洋戦争時の日系人について知っていただければと思います。
さて、アメリカの市場はディスプレイがみごと。また衛生管理もしっかりしている為か
変な臭いもしませんし、とても素敵なところてした。
で、市場の反対側にあるのがご存知、スタバの第一号店。
私はハニタラウ氏が「ブルジョワの集う店」(笑)と評するこの店には数回しか
足を踏み入れたことはないので、あまり興味はありませんでしたが、とりあえず中に入って
本店限定グッズなるものを購入してしまったことを懺悔致します。
なお、画面右のおじさん達はシアトルの「ゴスペラーズ」?で、店に入る人たちから
歌のチップをもらっていました。確かに歌も上手でしたが、私はスルーでした。
なお、ここの人魚マークは通常のものとデザインが違うそうです。といっても本物のマークも
じっくり見たことないのでわからないんですけどね・・・。
ホストファミリー夫妻がリナーズの試合を見に行く時に利用するというハンバーガーショップで
巨大なハンバーガーを食べた後は自宅に戻りました。この写真は今レストア中のもう一台の
クラッシックカー。すごいですよね?博物館も
のでしょ?
ガレージはこのようにちょっとした修理工場になっており、溶接の機械など本格的な
マシーンが多数有り、「本当エンジニアなの・笑?」と肘で突っついた小生でありました。
このように大きく、様々な工具で埋め尽くされたガーレージを見て初めて、
「ガレージキット」の意味や、スティーブ・ジョブズらがガレージでパソコンを作った
といったアメリカにおけるガレージの意味がわかった気がしました。これはもはや
日本の言葉で言えば「工房」ですよね。
なお、ホストファザーの家の一階は水道管が破裂して浸水してしまったため、現在改装工事中。
また突っ込む私。でもってこの機械は面白かった。
この家には二匹の大型犬がいるのだが、敷地に冊がない。そこで家から一定の距離まで行くと
首輪に仕込まれた「チクチク」が作動する仕組みになっていて、これがその司令塔。
「でもこのスイッチ切らずに車に乗せて行っちゃったことがあってね」とはホストマザー談。
車の中でかわいそうにわんちゃんは悶絶していたそうです。
そしていいものを見せようと言ってみせてくれたのがこの銃。
マックからのアップなので立て構図に出来ないのですが、わかりますか?
旧日本軍の九九式小銃です。
えっどうしたの?というとホストマザーの父がガダルカナル戦線から持ち帰って来たとのこと。
「もってみるかい?写真を撮ってあげるよ」と言われた私は実際に持ってはみたが、
そのとき直感的に「この持ち主は死んでいる。そしてもしかするとその時以来はじめて
日本人が持つんだろう」と感じ、ホストファミリーにそんな他意はないのだが、
なんとなく戦勝国と敗戦国といった気持ちにもなり、私はこの銃の持ち主のことを考え
ると、とてもこれを持って写真に写る気持ちにはなれなくなり、断りました。
ホストファミリーには悪意は全くなく、むしろまったくの善意から「撮るかい?」と
聞いてくれたのですが、久しぶりに日本人がもった後、この銃は金庫にしまわれました。
次にこの銃を日本人が持つのはいつになるのかな?などいろいろと複雑な気がしました。
しかるべき墓苑に葬るべきなのではないか・・・などいろいろと考えさせられました。
なお、この家には他にも年代もののショットガンがあり、これは持たせてもらい、
いろいろガチャガチャといじりました。重かってですよ。ちなみに私はこの時初めて
本物の銃を持ちました。
弾は?と聞くと、他の金庫に入っているよ、とのこと。
アメリカでは銃は金庫にしまう決まりがあるの?と聞くと、すべきだということになって
いるけど、絶対そうしろということではないよ、と教えてくれました。