同じ失敗を繰り返す者を馬鹿という。

6月11日が無事に過ぎた。
まったく科学的な根拠はないのだが、スマトラ沖地震の際には
一年三ヶ月後に最大の余震が発生していたため、何となく嫌だなぁと思っていた。

それに呼応してという訳ではないのだろうが、NHKでMEGAQUAKEの第3回が
放送された。またEテレ(旧教育テレビ)のサイエンス・ゼロでも富士山の特集があり、
3月15日の富士山直下の地震で多くの火山学者が富士山の噴火を警戒したと
解説していた。かくいう私もこの地震で顔面蒼白になり、より深刻な放射能汚染と
ともに噴火も警戒しなければならなくなり、それが名古屋ベースの契約に繋がった
ことは、古くからのこのブログの読者には、ご存知の通りである。

いたずらに人々の不安をあおる、いや風評の流布だ!!とのことからか、
当時はこのことに着いてはマスコミは報道していなかったはずだ。
こういうのを後だしするのって、おかしくないか?
今、何が起きていて、予想されることはこのようなことだが、確率的には・・・
ときちんと報道するのがマスコミではないか?

このように「実はこうでした」と情報を後だしするマスコミ各社の姿勢は
実に残念である。

また、もう東京電力のいい加減さには呆れているが、この間の事故調査報告書は何だ?
官邸の介入が諸悪の根源のように言っているが、原発を放棄して東日本全体を
放射能汚染の危機にさせしたのは東京電力ではなかったか?

私はかつてケネディー大統領暗殺の真相を報告するウォーレン委員会報告書を
馬鹿にし、それをまともな顔をして出したアメリカ政府を軽蔑したが、残念ながら
我が国も、このような唾棄すべき報告書をだすような国になってしまったようだ。

大飯原発を再稼動させるという話だ。
馬鹿とは、一度失敗したことを反省せず、二度同じ失敗をする者のことをいう。

非常事態の時には変革の扉が開く。普段は開かないその扉が開いている時期を活かして
大胆に変革すべきだ。その扉は閉まりかけているが、いまやその隙間は日々小さくなっている。

日本はようやく二発目の原爆で目覚めた、と言われる。
二発目の原発事故で目覚めても、そこには安全な暮らしはない。
もう一度言う、馬鹿とは、一度失敗したことを反省せず、二度同じ失敗をする者のことである。

若狭湾地震が起きませんように。某国が原発にテロをしかけませんように。