伊勢詣その3
今回の旅行に出発するまで気づいていなかったのですが、この日は第一日曜日。
なんと月に一回、第一日曜日のみ開館する貨車博物館の開館日ではないですか。
しかも第一日曜日は阿下喜の軽便鉄道博物館も開館するというラッキーデー。
桑名ICで下車して貨車博物館を目指して車を進めていると「まんぼ」の文字が!!
当然速攻で見学です。「まんぼ」知ってる人は少ないでしょうね。
「まんぼ」のことを私は大学生の時の地誌のテキスト「地域変貌誌?」とかいう本で
取り上げられていたので知っていたのですが、当時もマンボ!!という言葉の響きに
興味を持ったものでした。でも「ふぅ~ん三重にあるのね」程度の興味でしたが・・・。
この「まんぼ」、要するにこれは地理を学んだ人なら分かるカナート、カレーズの
日本版のものでして、地下の灌漑用の横井戸なわけです。
以前石見銀山に行った時に採掘用の横穴を「まぶ」と呼ぶのだと知り、そのとき
「あっ、もしかして「まぶ」が訛って「まんぼ」になったのか?」と思いましたが、
調べてみるとまさにそうなのですね。
さて貨車博物館。入館無料でボランティアの方々が運営されていらっしゃいます。
タキ(タムかな?)に塗料を塗られている方もいらっしゃり、まさに体を張って
運営に携わっていらっしゃる姿に感銘を受けました。感激したので三岐鉄道のお箸と
(子ども用ですが、手の小さな私が名古屋ベースで使う用として)募金箱に
小銭をすべて投入してきました。では展示車両をごらんください。
変圧器などを輸送するための大物車です。真ん中の部分を前後に分割し、
その間に変圧器を挟み込む形で輸送します。どことなくドイツ軍の列車砲のような佇まい。
今回展示されている貨車でもっとも勉強になったのが、このホッパー車の構造。
これまで横からしか見たことがなかったので、このように山になっていて左右の排出部から
自然に落下するようになっていることに、初めて気づきました。
この後「スガキヤ」で食事をして、貨物を撮影しようと車を運転して行くと、
おお、予想より来てしまった!!とオートで撮影し、補正したものが以下の写真。
その線路際で撮影するとこんな感じ。フライアッシュ・ホッパー車が二両じゃちょっと
物足りないですが、重連貨物が昼間にやってくるんですから、贅沢は言えません。
これは時間的には逆になるのですが、貨車博物館で撮ったもの。右端に貨車が写っているでしょ?
この後、藤原の鉱山に行ってそこでも貨物の発車を撮り、その後は阿下喜に向かいました。
この自転車トロッコ最高でした。この後ジュニアをどかし、親父も「運転」しましたが、
実に最高でした。一瞬庭園鉄道・・・と思いましたが、冷静に考えれば無理かな・・・。
自走トロッコ以外にもこのようなモーターカーがあり、実は入館料も、乗車料もただ。
しかも子どもはトロッコから降りるとアメまでもらって・・・。
あまりにも感激した私は、生まれて初めて寄付金箱に「紙幣」を投入致しました。
でその後はやっぱり本物に乗りたくなって乗ったのですが、この四つの電車のいる阿下喜。
夢のような場所ですよね。
この後は北名古屋市の昭和の暮らし博物館に寄ってから名古屋ベースに戻りました。
翌日は帰京したのですが、途中は飯田で降りて、山の方にある大きな公園でキッズを
遊ばせてから飯田市内でおそばをいただき、帰りました。リンゴの花が咲く頃
また飯田に行ってみようかな。