現代版・分断統治

分断統治という言葉がある。
イギリスが植民地支配する時に、そこの住民が団結して反乱を起こさないため、
住民の対立をあおって分断されるという統治手法である。

インドではヒンドゥー教徒イスラム教徒の対立を煽り、
スリランカではタミル人とシンハラ人が対立し、つい最近まで事実上の
内戦が行われていた。

さて、福島の農民が放射性セシウムの基準が厳しすぎると抗議したという記事。
呆れてものが言えない・・・。
自分たちの金銭的利益の為に、多くの人々の健康が害されてもいいという、
とんでもない話だ。この記事を読んだ多くの消費者は、ますます福島の
農作物を信用しなくなるだろう。バカな発言だ。

この問題、悪の総本部は東京電力であり、危険な原発を虚構で塗り固めて安全だと
言い張って来た政府であり、福島さんの農産物を買わない消費者ではない筈だ。
生産者と消費者が買う、買わないで争ってしまっているこの状況は、
まさに「分断統治」ではないか?東電はしめしめと笑っているのではないか?

また、福島の一部の農地は、申し訳ないけれど口に入る農産物の生産はもう無理だろう。
でも代案を持っているぞ。

私はそこをバイオエタノール用のトウモロコシ産地とし、それを原料として
バイオエタノールの工場を福島に作って、福島の人に仕事を与えるとともに、
最も大切な「私がしている仕事が社会に役に立っている」という一番大切な
「誇り」を与えられることができる。

政策誘導としては、東電の公用車はバイオエタノール車に限る。これ当然。
そして、バイオエタノール車は当然「エコカー減税」ですよね。
でもって、バイオエタノール京都議定書二酸化炭素がでないと見なされていますし、
なんてったって、またトウモロコシを植えれば再生可能な訳ですから、
資源小国日本としては、この災いを転じて福となすことができると思うのです。

冒頭の農産物が売れずに怒っている福島の農家の怒りの発言は、
一生懸命作った農産物が受け入れられないという、いわば自分の仕事の成果を
否定されたことが根底の要因でしょう。

でも口に入るものを作っている限り、これは難しいですね。
どうでしょう?福島バイオエタノール特区。
私は他にも福島カジノ特区も構想としてもっている。

真の敵は誰なのか?見極める必要がある。

私たちは福島の人々と連帯しなければならないが、
福島の人々自身も厳しいが、捨てるものは捨てなければならない。
明治維新で武士が刀を捨てたように。