新年の揺れ

皆さま、あけましておめでとうございます。

今年こそは本来の「鉄路逍遥」的なネタをおおくりしたいとは思いますが、
どうなんでしょうねぇ?除染なんてイスカンダルからコスモクリーナーを
持ってこない限り無理だし、食べ物の汚染は「食べて応援」とかバカなこと
言っているし、M8級の余震も誘発火山噴火もまだ起きていないし・・・。
まぁなければいいのですが、こればかりは神様以外は分かりません。

そんな元旦に比較的大きな揺れがありましたね。
私は自宅の二階でスティーブ・ジョブスの本(私はMac派です)を読んでいたのですが、
あれ?前の道路をトラックが通った?というかすかなP波を感じた後、
グラっとS波が来て、おおこいつは新年から・・・と思った次第。
テレビの震度情報を見ると震度3の地域が極めて広域であることから
震源は遠く、しかも震源は深いんじゃないかな?とは思ったものの、
まさか300kmという深さだとは思いませんでした。

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この地震の震度分布。おかしいと思いませんか?
つまり震源に近い八丈島や三宅島、そして静岡県あたりの揺れが小さく、
逆に震源から遠い関東から東北にかけて大きな揺れに見まわれている。

これ、業界用語で「異常震域」っていいます。

つまり地震の揺れが地中深く沈み込んだ硬いプレートに沿って伝わってくるため、
その揺れが伝わった太平洋プレート上に乗っている地域が大きく揺れている訳ですね。

日本地震学会のこの図が分かりやすいかな?
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もっときちんと勉強したい方は、上の図が掲載されていた日本地震学会のページをどうぞ。
1998年8月20日にも鳥島付近で似たような地震が発生していたことが分かります。

私を導いて下さった多くの諸先輩方からもたくさん年賀状をいただきましたが、
日本史の専門家からは、原発事故に対する現政府の対応が、敗戦を事実をごまかした
大本営とそっくりだと指摘されていました。

私はかつて「なぜその時代に生きていた人々は抵抗しなかったのか?」
と疑問に思っていましたが、今がまさにその時代なのですね。
私はありったけの力で抵抗していますが、今のところ力不足のようです。