南極料理人

以前寮のある職場にいたことからかなぁ?
私は船や軍艦、はたまた刑務所といった閉じられた空間での食事にとても興味がある。
とりわけ完璧に閉じられた空間である潜水艦での食事にはとても興味があり、
以前ハワイで学童疎開船「対馬丸」を撃沈させた潜水艦ボーフィン号の中を見学した時も
厨房の様子を写真に収めて来た。
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左に写っているパン生地?捏ねる機械の存在に驚きました。奥の部分を写したのが下の写真です。

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すげぇ右にはフライヤーがあるじゃん。当時の日本軍の潜水艦の厨房はどうだったのかなぁ?
あと左上に写っている食器がパッと見、陶器製に見えるんだけれど、居場所を探られないため
音を出さないことを旨とする潜水艦では食器は割れないプラスチックと聞いた事があるが・・・。

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ここは食堂、士官用の食堂だかどうだかは忘れてしまいましたが、正面に「おねいさん」の
絵が飾ってあるのがアメリカの軍隊らしいところ。

そんなわけで、潜水艦同様閉じられた空間である南極越冬隊の食事には
以前から興味があったので、南極越冬隊の調理師であるとともに
豪華客船「飛鳥」の調理師も勤めた篠原洋一氏の講演があると聞き、出かけてきました。

以下、「防忘簿」としてその時の南極観測隊のお話のみ、箇条書きにしてみます。

・救援要請できない場所に行くため食糧は余裕を持って出かける。
・倉庫が火災にアウト食糧がパーになるで数カ所に分散して保管している。
・食材は豊富、かつイベントごとにかなり豪華な食事を出している。
 → ひな祭りにはアラレが出たり、白酒が出たりしているのにビックリ。
・他の隊員もレクレーションの一環として調理に加わる事もある。
・バー当番や散髪係、面白いところではソフトクリーム係もあり、週二回はソフトが食べられる。
・例えばラーメンがなくなるとかそういう事は絶対にない。管理している。
・夜食や軽食をいつもホールの棚に入れておくが、気づくとなくなっている。
 → ホールの様子は日本そのもの。非常口の灯火がその思いを強くさせた。
・オーロラ見ながら露天風呂で一杯というノリが以前はあったが、今は・・・。
・今は共用のHDから個室で番組が見られるので、以前のように大部屋で同じ
 番組をみて盛り上がる機会が減少。だから毎週土曜日は鍋&飲み会となっている。
・金曜日の昼がカレーというのは自衛隊と同じ、曜日感覚を喚起するため。
・日本の夏至は南極の冬至。ミッドウインター祭として三日間仕事なしで飲み食いお祭り。

なかなか面白い話でしょ?続きはこちらのサイトをどうぞ。

また篠原氏のお店はこちら。関内の近くです。