やるな! 東芝!!

韓国の躍進がよく語られる。
私はその秘訣を「選択と集中」と「身の丈」にあると考えている。

前者はよく語られていることである。つまり1997年のアジア通貨危機でウォンが下落し、
(当時海外発券の航空券に興味を持ち始めていた私はこの時いろいろ凄い話を聞いた。
つまりこのとき韓国でチケット買うとファーストクラスの世界一周航空券が・・・)
韓国はIMFの支援を受けるという屈辱を味わった。

しかしここで韓国は今後成長するであろう産業を「選択」し、
その分野に人や金を「集中」したのである。
もちろん「選択」されなかった分野の企業は次々と倒産し、巷に失業者があふれた。
ストライキも頻発し国は混乱した。

しかしこの時大手術をしたからこそ、現在の韓国がある訳である。

また「身の丈」は、冬のオリンピックを見てみればわかるだろう。
韓国の人口は5000万人。全ての競技でメダルを獲得できる規模ではない。
ここでも「身の丈」にあった「選択と集中」が行われてきたことは
シートトラックとフィギュアスケートでわかるだろう。

さて日本である。
手術は痛いからやだ!!といってバブル崩壊後から手術を先延ばしてきたが、
震災でとうとう手術する体力すらなくなってしまった。

つい最近まで日本の人口は世界第七位(すごいでしょ?)だったので、
国内マーケットに甘えていることもできた。
一方韓国は5000万の内需には限界があるため、早々と輸出志向となった
のは国のサイズからいって当然なのである。

とまぁ、最近いいことのない日本なのだが、
この状態からの逆転サヨナラ満塁ホームランはあり得るのか?

原発プラントの輸出をこれからのビジネスとしていた東芝の苦戦が伝えられていた。
ところが今日の報道でスマートメーターの会社を買収の方向と伝えられた。

この方角は間違っていると思ったらきっぱりとその方向をあきらめ、
そして円高という「武器」をつかって外国企業を買収するというこの決断力。
いやぁ感服いたしました。

東芝の転進への決断の早さに感服であります。