学問の自由

私たちの国は民主国家である。だからこそ自由な言論活動を規制する国家に対して、
「それはよくないよ」と諭してきた。しかし、この報道をみると日本には「学問の自由」
がないのか?と思ってしまう。

自由な言論とは確かに諸刃の剣でしょう。被災地で飛び交うデマは確かに困ったものです。
そういった点では「間違った情報に惑わされないようにしよう」というACのCMは
正しい訳ですが、このような気象予測を「デマを流したな!!」と悪意を持って拡大解釈
すれば、「にらみを利かせる」こともできてしまうのです。
法律の本来の趣旨を外れて、拡大解釈から息苦しくなってしまった
個人情報保護法」のことを忘れてはいけません。

民主国家の賢い国民とは、種々累々と降り注ぐ情報を自分の見識に従って判断できる
国民なのではないか。もっともこの国の学校教育は「唯一絶対の正解」にいかに
効率よくたどり着けるか、が「頭のいい人」であるというメッセージをずっと送り続けて
きたので、この手のリテラシーを身につけている人が少ないのも事実ではありますが。

私たちの国はこんなさびしいことを言う国になってしまったのか?
と悲しい気分にさせられた記事でした。