最終運用日
流麗な特急列車でも、優雅な寝台特急でもない通勤電車の「ある路線からの」撤退が
(だってまだ201系自体は京葉線で走ってますからね)これほどメディアで報道される
とは思いもしませんでした。地味な通勤電車が注目されるのはうれしい反面、
突然もてはやされることに、そこはかとない違和感も感じています。
さて10月13日(水)ネットで運用を調べてみると昼過ぎから武蔵小金井に入庫すると
わかりました。きっとこれで武蔵小金井の車庫に入るのは最後だろうと思い、
プチ休暇をとって車庫に見に行ったのが以下の写真。
(正確には私が見に行く前に既に見学を済ませていたジュニア撮影のもの)
車庫では、よりによって一番見にくい所に留置されてしまい。ガッカリ。
そこにいた高校生風のファンに「いつまで通常運用なんですかね?」と聞くと
「明日の15Tで最後だと聞いています」との情報が得られました。
そこでこの日は15T運用と仕事を勘案して最後の201系とのお別れを計画しました。
朝は仕事に行くときに15Tを利用し、乗車駅でまず一枚。この時は他にファンの姿もなく、
至っていつも通りの「通勤・通学輸送を坦々とこなす」201系の姿がそこにありました。
車内にもファンは1人だけで、悠々とかぶりつきの場所をキープする事が出来ました。
込み合う車内の視線は気になりましたが、最終日ですので前面展望を撮りました。
思えばこの区間の高架線ができた時に201系は全廃と言われていただけに、
今まで残ってくれたのが奇跡だったのかもしれません。この区間を201系が走るのも
あと約12時間。
15T運用だと、「快速高尾」行きの表示はこれで最後。見慣れた姿ですが、これが最後。
でしっかり仕事をして午後は都内で出張、その時間を使ってまず撮影したのが西国分寺での
以下の作品。隣のファン氏は「一本前の上りは下り列車に被られてしまって・・・」
と言っていましたが、今回は大丈夫でした。
そしてその後は高円寺に向かいましたが、ホームはファンで一杯。そこで阿佐ヶ谷に移動して
折り返しの201系を撮影しました。
さてこれから出張です。会議室から午後五時過ぎの最後の立川行きを見送りました。
この列車が後にさかたさんが国立から乗車する列車となるのですね。
そして会議が終わり、東京駅で201系を待ちました。
得てして入線の際、車掌が既にサボを回転させ、「豊田」という表示で来る事が多いのですが、
今日は特別。今まで何度も入線した東京駅も、これで最後、お別れです。
モーター音を堪能するためモハに乗車、車内には「乗り納め」のファンも多く見られましたが、
東京駅19時29分発の快速豊田行きですので、乗客は圧倒的に何も知らない一般客でした。
若干遅れて発車しました1915Tはベテラン氏が運転しているようで、遅れを取り戻すべく
フルノッチ加速して、すぐさまフルブレーキという201系の性能をフルに引き出した運転に
感涙・・・。豊田まで行こうかな?とも考えましたが、普段の姿で見送る事という
ポリシーだったな、と思い、地元の駅で降り、見えなくなるまで見送りました。