Seattle part3

この日の午前中はESD教材などを開発しているNGOのプレゼンを聞きに行きました。
内容的には、物や人、そして地域のつながりを意識させることが中心になっている
ようであったが、それは日本では地理とか現代社会で扱っているよな・・・とも思った。

ただ、日本ではその知識の獲得が目的化しちゃっていて、日常での態度変容までは
あまり求められていないんだが、このNGOの教材にもちょっぴりそんな感じがして、
質問してみたんだが、的を射た回答ではなかった。アメリカでも態度変容までは
難しいってことなんだなと、ちょっぴり安心した。

で、そのNGOのオティスまでは歩いて行ったのですが、シアトルの街には日本では京成バスや
神奈中バスなどで使用されているだけで珍しい連接バスが走っていました。

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そうそう、バスの前面についているキャリアーは自転車輸送用のものです。
いいアイデアですよね。これも日本だったら地方路線で導入してくれないかな?
それと下の写真のようなトロリーバス!!日本では黒四ダムに向かうトンネル内を
走っているだけですからねぇ。これは今日の午後の少しだけの自由時間を使って
乗りに行かねば!!

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さてNGOでの話を聞いた後はシアトル南部の私立学校の見学にバスで向かいました。
まだ完全に時差ぼけも解消されておらず、バスの心地よい揺れは眠気を誘いましたが、
初めての街ですから、車窓をみなければなりません。じっと堪えました。するとこんな物が!!

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おお、トップリフターではありませんか!!

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そしてアメリカの貨物列車名物二階建てコンテナ列車「ダブル・スタック」じゃないか!!
日本の模型メーカーからも景品化されていたのですね、知りませんでした。

そしてこれはアメリカの「ホキ」。でかいなぁ・・・そして神聖な列車に落書きするのは
実にけしからんなぁと思うのでありました。
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つづいてアメリカの「タキ」。これまたでかいですねぇ。

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日本では前後も同じ直径タンク車は少なくなっているので、珍しいなと感じました。

さて学校に到着。お話ししているのは校長先生です。背広じゃないですよ。
ここは社会科教室なのですが、いかにもアメリカの学校という雰囲気ですよね。
壁の色とか、掲示物とか。
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社会科室の扉に貼ってあった「地球家族」の写真。異国で見ると不思議な感じ。

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持続可能な経済?
たしかに左上の日本の平均的な家族と、右下のマリの平均的な家族の経済格差は
すごいよね。私、この平均的な日本の家族の家の近くに住んでるんです!!って
社会の先生に言おうと思いましたが、英訳できず断念。でも、いま考えると
難しい英語ではないなと気づきました。
My house is near their house. で意味は通じるよね?

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ここにもドラマの教室がありました。日本ではここまでやらないですよねぇ。
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で、鍵がかかっていて中には入れなかったので、ドアのガラスから内部を撮影したものがこれ。

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シアトルのもっと学費の高い学校に比べると施設は貧弱ですが、果たして公立学校には
あるのかな?

感心したのが、自然環境について学ぶため生徒を引率してのキャンプを行っていて、
みんなザックとか持っていない場合もあるので、学校は倉庫を用意していて、そこで
キャンプに必要なものをすべて生徒に貸し出しているということ。これは素晴らしい。

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この他にもシュラフ、銀マットなども貸し出していました。
こじんまりとした規模の学校で、この規模ならば先生方も生徒全員の顔と名前を
一致させることが出来るだろうな、と思いました。決してスーパーリッチ層をターゲットと
していないこの私立学校には、好感が持てました。

さて帰りのバスです。雨雲も少しだけ切れてきて、青空がのぞいてきました。
シアトルで初めてみる青空です。さっきと車線が逆ですので、コンテナ列車を近くから
撮ることが出来ました。ダブルスタックの貨物列車です。

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マリナーズのセーフコフィールド球場の近くなので、後で行ってみたいなぁとも考えましたが、
ここらの地域はやや治安が・・・ということなので、車窓からで我慢です。

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この後夕方のシアトル訪問のグループとしてのまとめ会議までの二時間弱の自由時間で
シアトル市内に出かけました。