この地図は衝撃的

放射性物質の飛散は微細な火山灰の飛散モデルで説明することができる。
つまり、今避難指示が出ているのは原発からの同心円の範囲なのだが、
20km圏内でも汚染の少ない地域もあるし、逆に20km以遠の地域でも
汚染されている地域がある。具体的には福島から白河市にかけての東北本線沿線地域だ。

原子炉圧力を下げるためのベントを開けた3月15日の風向きがこの地域の
運命を決めてしまった。なんとも残酷な話である。私の友人・後輩がこの地域に
多数住んでいる。血が沸騰するのではないかというほどの怒りが湧いてくる。
東電はもちろん、「原発は安全」そして「原発はクリーンエネルギー」との
戯れ言を吹聴してきた政府に対してである。

念のために言っておくが「原発がクリーンエネルギー」というのはあまりに酷い。
こんなバカな話が大々的に報道されることに、私は失望に近い感情を持っていた。
みんな理科の勉強をしてきたのに、その知識を活かしていないではないか!!
だって二酸化炭素は植物を増やせば簡単に吸収できるではないですか。
しかし放射能の吸収、分解は不可能!!それは子どもの頃から知っていました。
そう「宇宙戦艦ヤマト」である。
デスラー率いるガミラス帝国は地球を移住先とすべく放射能爆弾を落とす。
対する人類は地下に逃れ、苦戦していたところ、14万8000光年彼方の
イスカンダルから「放射能除去装置のコスモクリーナー」をとりに来てとの知らせが
届き、宇宙戦艦ヤマト発進!!といったストーリーだった。

原発周辺地域は20年住めないだろうという発言が問題になっている。
本当のことじゃないですか。私はむしろ20年ですめばいいけれど、というレベルだと思う。
誠に不幸なことだとは思うけれど、現実を直視して、できることとできないことを冷静に
議論していくべきだ。それをリードするのが、政治家の役割ではないか?

この発言を巡って現実を直視したくない人々が怒っているようだ。
私はスケープゴートとされそうな松本健一氏について興味を持ち、調べてみた。
氏の著書に「日本の失敗」という本があることを知り、早速買い求め
昨晩からずっと読んでいる。

今、日本は、また失敗に向かって走り始めている気がしてならない。
さて、松本氏の著書を読むとするか。