平兵衛まつり

国立駅北口の「平兵衛新田」にある鉃道総合研究所では、
かつて新幹線の技術開発が行われていました。だから今は
「光町」という町名になっています。
列車の名前が町名になっているなんて面白いですよね。

ただ、「ひかり」ってまぁ一般的といえば一般的なので、
野田市津久見市の「セメント町」に比べるとインパクトに欠けますね。

そんな鉃道総研で1年に一回、地元住民向けの構内公開イベントが実施
されていて、その名前が「兵兵衛まつり」というのです。古くからの
字名をまつりの名前にするという姿勢は、実に素晴らしいと思います。

さて会場ではトロリー線の試験やオイルダンパの試験、あるいは盛り土
降雨実験などちょっと鉃道をまじめに勉強するとよくわかる様々な
試験が解説されており、勉強になりました。とはいってもやはり実験施設より
は車両ですよね。今回は雨の中整理券配布に並び、架線・バッテリーの
両方の電源で走行できるHi-tramに乗ってきました。

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電停部分のみに架線を張り、客扱い中に急速充電して次の電停まで走る
というこの路面電車のシステムは、クモの巣のように電線を張り巡らせる
事がないため景観にも貢献できます。実に素晴らしいです。鉃道総研から
毎日北町公園まで試験走行して欲しいです(笑)。

乗車しての印象は「ものすごい加速」。これにつきます。
自動車の流れに乗る新世代の路面電車という事だけあって、
これが電車?というほどのすごい加速には正直驚きました。
なんでも四国の予讃線で80km/hまでの試験走行も済ませたとか。
早く量産してほしいものです。

さて構内には試験に用いられたと思われるあやしい車両もありました。
気になるのは前につながっているふっくらした断面の車両です。何なのでしょうね?
しかしこの試験線に隣接する住宅、いいなぁ(笑)。
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メインの建物の中には研究所の方々の自慢の模型コーナーもあり、そこではHOゲージの
模型がありました。大多数を占めるちびっこファンにはその価値がわからないでしょうが、
小生のような中年マニアの心をわしづかみにしたのが以下の模型。
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この次位にはオロネ、そしてスハネ、スロ、オハ、オハフと続きます。
私は天の川は20系化以前の姿を知りません。またEF64の1000番台が出た頃に
上野でEF58174牽引の20系「天の川」を撮影しているので、これはEF64
牽引ということもあって「能登」ではなく「鳥海」と推察しましたが、諸兄いかがでしょうか?

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このEF60もおそらく所有者が改造したのであろうパンタや屋上機器などがすばらしく、
この後ろはワキ5000が20両+ヨ、という感涙にむせぶ編成でありました。

いやぁHOゲージっていいなぁって、つくづく思うのでした。
社会人となってそこそこお金はあるので、後は「えいやっ」っていう
思い切りだけですね(笑)。でも家の中に線路敷くスペースがないよねぇ。