リニア・鉄道館のつづき

どうも気分的に乗らないということもあるし、案外仕事もあるのでなかなか撮りに行けません。
そこで二週間前に行ったリニア・鉄道館の写真をご紹介します。
様々な展示車両のうち最も驚いたのがこの「蒸気動車」です。
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正面上に小さな煙突を確認できると思います。そうなんですこの車体の手前には
小さなボイラーがあり、蒸気機関によって動くいわば蒸気機関車と客車のミックス版なのです。
その存在は知ってはいましたが、日本のものが現存しているとは知りませんでした。
いやぁ実に興味深い。ボイラーは車外から覗き込め、ゴミ箱のような小さな石炭庫を
確認することができましたが、石炭より大切な水槽がどこにあるのかを
確認することを忘れてしまいました。

この車両、よく見ると自動連結器ではなく、昔のバッファータイプなんですね。
日本はこのバッファータイプの連結器をほぼ一斉に現在の自動連結器に変えるという
一大プロジェクトを1925年に実施し、見事成功したのですが、
ヨーロッパは島国ではないためこの交換ができず、今に至っています。
遅れてるなぁ~と思うものの、「機関車トーマス」の中で補機として貨物列車を押し上げて来た
トーマスが、特段の連結器解結作業をすることなく列車から離れる姿見て、
なるほどこういったメリットもあるのかとも思いました。

この車両の客車部分には入れるのですが、当然ながら屋根はダブルルーフ。
私はダブルルーフの効用を理解していなかったのですが、実際に車両に乗ってみて
よくわかりました。
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このダブルルーフのガラス部分は手前に開くようになっていて、通風できるようになっていること。
また採光面でも有利であることがわかりました。
ちなみにこの客車の照明はランプです。もしかするとこの車両が作成された頃、
まだ日本では電気があまり普及していなかった?ということもあるかもしれませんし、
仮に電球が普及していたとしてもこの蒸気動車には発電機はない筈ですから、
電気自体を作れないのだと思います。

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で、これは同じく保存されているお召し列車牽引機C57139ですが、尾灯の部分にこのような
ランプ?がついていたのですがこれは前照灯?それとも尾灯?また、電気でつくのですか?
はたまた灯油ランプなのでしょうか?どなたかご教授ください。

周到な準備のもと、ほぼ全国で一斉に貨車も含むすべての車両の連結器を交換した日本。
今こそ原発を段階的に縮小し、再生可能エネルギー先進国へと脱皮できませんかね?

そうそう先ほどの蒸気動車。模型キットが販売されているんですね。
前々から模型マニアのディープさには感心しておりましたが、こんなレアな車両まで
模型が出ているとは、しかも売り切れ(笑)!! いやはや模型マニアに脱帽。